2023年のF1も残すところ今週末のF1ラスベガスGP(現地18日決勝)と来週末の最終戦F1アブダビGP(26日決勝)の2レースを残すだけとなっている。
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■いまだにシート喪失の噂が消えないペレス
現時点でドライバーズランキング2位につけているセルジオ・ペレス(レッドブル)は、同3位のルイス・ハミルトン(メルセデス)に32ポイント差をつけており、よほどのことがなければレッドブルがドライバーズランキングの1位と2位を独占することになる可能性が高くなっている。
●【2023年F1チャンピオンシップ・ランキング】第21戦F1サンパウロGP終了後
レッドブルはこれまでドライバーズランキング1位と2位を独占したことはなく、もしもペレスが最後まで現在の位置をキープすることができれば、レッドブル初の快挙達成ということになる。
しかし、それにもかかわらず、レッドブルがペレスと結んでいる2024年までの契約を破棄し、2024年には別のドライバーをフェルスタッペンのチームメートに据える可能性もあるとの噂が根強くささやかれ続けている。
そして、そうした噂の中には、現在アストンマーティンに所属している2005年と2006年のF1チャンピオンであるフェルナンド・アロンソの名前もあげられている。
■ヒュルケンベルグとアルボンがレッドブルで走るのを見たいとグロック
だが、ドイツ出身の元F1ドライバーであるティモ・グロックは、フェルスタッペンに大差をつけられているペレスの代役候補には、ほかにもそれにふさわしい2人のドライバーがいると考えている。
「僕はニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)が、ポイントや表彰台のチャンスを与えてくれるチームにいるのを見てみたいね」
『WSM Casino』にそう語った41歳のグロックは、次のように続けた。
「アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)がトップチームのひとつでどんな走りをするのかが見られれば、それも素晴らしいだろう」
「そのうちの1人がフェルスタッペンと対戦するのを見られれば興味深いだろうし、彼らに何ができるのかを見ることができる」
実際のところ、アルボンはかつてレッドブルで2019年後半から2020年にかけてフェルスタッペンのチームメートを務めていたことがある。そのときはフェルスタッペンのパフォーマンスについていくことができず、2021年にはペレスにそのシートを譲り渡している。
だが、昨年ウィリアムズでF1復帰を果たしたアルボンは、今季に入るとめざましい活躍を見せ、昨年最下位に沈んだチームを現時点ではランキング7位に押し上げる原動力となっている。
しかし、レッドブル首脳たちはペレスとの2024年の契約を尊重するという姿勢を変えていない。さらに、実際のところアロンソ、ヒュルケンベルグ、アルボンも含め、すでにほとんどのドライバーが現在のチームと2024年の契約を結んでいることから、それらのドライバーたちが2024年にレッドブルに移籍する可能性はないのが現実だろう。