F1最終戦アブダビGP(ヤス・マリーナ・サーキット)の予選が行われ、アルファタウリF1のジョナサン・エドルズ(チーフ・レース・エンジニア)が次のように語った。
●【2023F1第23戦アブダビGP】予選Q1-Q2-Q3のタイム・結果・周回数、開催スケジュール
■ジョナサン・エドルズ(アルファタウリF1、チーフ・レース・エンジニア)
予選:6番手、15番手
「一晩データを見直した結果、2台とも微妙に異なる方法で限界に対処する必要があることがわかった。ダニエル(リカルド)はフロントエンドの強化が必要で、ユウキ(角田裕毅)はFP2に比べて安定性が必要だった」
「そして、FP3の路面温度の高さとのバランスを取る必要があった。ダニエル用の変更は少し行き過ぎたが、限界を見つけることができたのは良かった。どのチームも、ハード2セットかミディアム2セットを温存し、ソフト4セットで予選に臨んだ。非常にタイトで、トラック・エボリューション(路面の向上)もあり、Q1では2セットが必要で、Q2は新しい1セットしか残らないことはわかっていた」
「ダニエルは全体を通してマシンにさらに苦戦し、その理由はまだ解明されていないため、Q3に進むことはできなかった。マシン間のギャップは非常に近く、0.051秒あれば15番手から12番手に入っていた。明日のレースに向けて、彼のエンジニアたちは真相究明に懸命に取り組んでいる」
「ユウキは素晴らしい仕事をし、終始とても競争力がありQ3まで進み、最後の新品タイヤで1分23秒台に入れる見事なラップを披露して明日は6番手につけた。前に並ぶマシンを見れば、これが可能な最大限のことだったし、これまでのところユウキにとっては力強い週末となった」
「今の焦点はレース戦略で、コンストラクターズ選手権で7位に入るためには、ウィリアムズを8ポイント上回らなければならない。後方には速いマシンが何台も控えているためとても難しい順位だが、チェッカーフラッグが振られるまで戦い、目標を達成するために全力を尽くすつもりだ」。