F2参戦3シーズン目でチャンピオンになったテオ・プルシェールだが、2024年のレースプロジェクトがまだ決まっていないことを認めている。
●【F1アブダビGP】フリー走行1回目で走行したプルシェールのタイム
20歳のフランス人ドライバーはザウバーのリザーブドライバーを務めてきたが、F2での冒険は今年で終えた。しかし彼はF1のレースシートは得られていない。
「周りの人たちは今、先のことを計画しているんだ」と、先週末の金曜フリー走行でアルファロメオに乗り込み14番手タイムをマークしたプルシェールは、アブダビで2024年について問われると『RMC Sport』にこう語った。
「まだアルファロメオのリザーブドライバーでいるつもりだ。それはいいことだけど、僕としてはもう十分じゃないと彼らに伝えてあるんだ」。
「僕はレースがしたいんだ。僕はまだ若いし、このスポーツでもっと上を目指せる力があることもわかっている。F1で1年間、傍観者としてシミュレーターや数回のテストをしているだけでは十分ではないんだ」。
■来季は日本かアメリカか?
プルシェールにとってF2でもう1シーズン走ることは問題外であり、プルシェールのようなドライバーは基本的に世界耐久選手権か日本のスーパーフォーミュラかインディカーに限られている。
「僕が出場できる選手権はあるし、いま話し合っているところだ」
「耐久選手権はとてもいい選手権だけど、僕にとってはF1に近づくためのものではない。2025年にF1に行くための準備をしたいんだ。自分には能力があるし、チャンスに値すると思うからね」
「スーパーフォーミュラはマシンがとても速く、レベルも高いので、いい選手権だと思う。あまり知られていないけれど、僕にとって一番重要なのは、F1チームが注目して見ているということなんだ」
■スーパーフォーミュラはサードF1ドライバーにとって好都合
「インディカーはもっと宣伝されているけど、ちょっと違う。チャンス次第でどうにかなるだろう。スーパーフォーミュラのカレンダーは、サードF1ドライバーのカレンダーと非常によく合っている。僕にとって良いと思える妥協案だけど、もしそこに行くなら忘れられないように良いチームで戦いたい」。
プルシェールは、最近の若いドライバーにとってF1への道のりの一部は忍耐を学ぶことだと認めた。
「それはとても重要なことなんだ。そして、それはF1に近い僕にとって、最も習得できていないものの一つだと思う」と彼は微笑む。
「いつかチャンスがやってくると思っているけれど、もちろん去年も来てほしかった。今年はまだチャンスは来ていないけど、僕は自分を信じている。忍耐強くならないとね」。