ジャン・トッドは、友人でありフェラーリの元同僚でもあるミハエル・シューマッハの運命について多くを語らないが、「もはや私たちがF1で知っていたマイケル(ミハエルの愛称)ではない」と認めている。
あと数週間で、7度のワールドチャンピオンに輝いたシューマッハが公の場で姿を見せたり、聞いたりしてから10年が経とうとしている。
現在54歳のシューマッハが最もタイトルを獲得した時代にフェラーリの代表を務めていたトッドは、シューマッハの元を定期的に訪れることを許された数少ない家族の友人のひとりだ。
フランスの『L'Equipe(レキップ)』紙は、シューマッハが恋しいかと尋ねると、トッドがこう述べている。
「マイケルは“ここ”にいるから、寂しくはないよ」と77歳のトッドは答えた。
「彼はもう以前のマイケルではない。彼は違っていて、彼を守る妻と子供たちに美しく支えられている」
シューマッハが2013年12月にフレンチ・アルプスでスキー中に転倒し、脳に重傷を負ったことは知られているが、現在の健康状態がどの程度なのかは一部の人を除いて完全に謎に包まれている。
「彼の人生は今は違うんだ。そして、私は彼と時を共有することができる特権を与えられている。言いたいことはそれだけだよ」
「残念なことに、運命は10年前に彼を襲い、彼はもはや私たちがF1で知っているマイケルではなくなってしまったんだ」とトッドは説明した。