F1統括団体は、オーバーテイクを改善するために2022年に新たに導入された「グラウンドエフェクト」レギュレーションに手を加えるには遅すぎると認めている。
この新レギュレーションの導入は、定期的なオーバーテイクによってより接近戦のホイール・トゥ・ホイールのレースを刺激することだったが、FIAのテクニカルボスであるニコラス・トンバジスは、2023年のマシンがその宣伝文句にまったく応えていなかったことを認めている。
「追い越しはより困難になった。なぜなら、クルマが後方にさらに悪い空気を排出しているからだ」と『Auto Motor und Sport』は彼の発言を伝えている。
トンバジスによれば、チームは空力レギュレーションの意図を回避する方法を見つけ始めていると言う。
「我々はいくつかの抜け穴をすぐに塞ぐことができなかった、特にフロントウイングのエンドプレートやフロントブレーキ・スクープなどだ。しかし、それでも2021年型マシンに比べれば、乱気流の悪影響はかなり軽減されている」とトンバジスは語った。
■2026年までは変えられない
悪いニュースは、2026年に新ルールが導入されるまであと2シーズンしかない今、FIAはこうした抜け穴をふさぐつもりはないとトンバジスが述べたことだ。
「抜け穴をふさぐということは、もう一度すべての決定プロセスをやり直すということだ。それには遅すぎる。2026年に向けて改善するしかない」と主張した。
マシンのフロアについても同様で、レースをより良いものにするためには、フロアを標準パーツにするのが良いという提案もあった。
「チームからは十分な支持を得られなかった。しかし、2026年には簡素化される予定だ」。