フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、金曜フリー走行でトップタイムを記録し、予選でも4番手につけたにもかかわらず、サウジアラビアでの表彰台争いを“完全に”否定した。
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「僕らには1周でとても速いクルマがあるんだ。だけど、ロングランではそれほど速くはない」とアロンソは、ジェッダでスペインの放送局『DAZN(ダ・ゾーン)』に語った。
ハースは2023年の壊滅的なタイヤ摩耗の問題から大きく前進したが、同じような問題が今、新型アストンマーティンにも影響を及ぼしているようだ。
明るい面は、印象的な1周のペースだ。「レッドブルとフェラーリに混じって僕たちもとても速かった。メルセデスとマクラーレンにもまた勝ったしね」
「レースに向けていくつか変更を加えたが、答えはその時にしかわからない。でも、5日前には5番手だったことはよく分かっているし、5日後に歴史が変わることはないだろう。難しいレースを予想しているよ」
■1周は速いけどレースは厳しい
彼はスペインのスポーツ紙『AS』から、2024年型アストンマーティンの問題について尋ねられた。
「クルマはタイヤをよく温めるんだ。新しいラバーでは、それを感じるのはとても簡単だ。使えるグリップを最大限に引き出してくれる」
「それと同時に、1周でタイヤを少し消耗してしまうんだ。だから予選では有利だけど、決勝では不利なんだ。そしてプラクティスでは少ない燃料とエンジン・マップをいつも考えているから、とても冷静に受け止めている」と彼は微笑んだ。
■アロンソ、表彰台は「100%ない」
アロンソは、表彰台の可能性があるかという質問に「100%ない」と答えた。
「ロングランではレッドブルのほうが1.2秒速かったし、シャルル(ルクレール/フェラーリ)はコンマ8秒速かった。残念ながら、僕たちは前を見るよりも後ろを振り返るほうがずっと多くなるだろうね」
「マクラーレンとメルセデスは強すぎる。バーレーンでは予選で彼らと一緒だったが、レースでは30秒も離されていた。バーレーンでの6番グリッドは非現実的だったし、ここでの4番グリッドも同じだよ」。