移籍市場の注目ドライバーであるカルロス・サインツは、レッドブルだけでなく、メルセデスF1でも噂されている。
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来年フェラーリでサインツの後任を務めるルイス・ハミルトンだが、そのハミルトンが空けることになるメルセデスのシートに収まることが有力だという見方もある。
そのハミルトンの早すぎる発表は、メルセデスF1の代表であり、共同オーナーでもあるトト・ヴォルフを驚かせた。
■メルセデスF1、サインツかキミ・アントネッリか、それとも...
トト・ヴォルフは、“シリー・シーズン”の勢いを弱めようとしていることを認め、上海で『Sky Deutschland(スカイ・ドイツランド)』に次のように語った。
「我々は自分たちのペースで進んでいるだけだ。そして今、私は来年の決断の時、まったく逆のことを望んでいる」。
「カルロスは素晴らしい仕事をしている。それについては何も言うことはない。だから、彼は我々が考慮に入れている一人だ」
ハミルトンに代わる最有力候補はヴォルフの17歳の弟子であるアンドレア・“キミ”・アントネッリだ。
■メルセデスF1の背後にいるのは?
しかしレッドブルの権力争いが再びヒートアップすることでマックス・フェルスタッペンが逃げ出すかどうかをメルセデスが見極めようとしている。
「非常に深刻だ」と『Ziggo Sport(ジッゴ・スポーツ)』の評論家であるジャック・プルイは言う。
「それはジェームス・ラトクリフ(ジム・ラトクリフ)のせいだ」
「彼はこの件の背後にいて、『マックスを我々のチームに引き入れるために何でもやれ』と言っているんだ」
億万長者のラトクリフは、メルセデスのタイトルスポンサーであるイネオスも率いている。
「F1の歴史の中で、常に新しいエンジンへの移行に最も上手く対処してきたチーム、それがメルセデスだ」
「もし彼らがフェルスタッペンに“爆弾”のような速いエンジンを作っていることを示すことができれば、マックスは2026年にベスト・エンジンに乗るのではないか?」
こうしたことから、29歳のサインツはメルセデスのシートを獲得する可能性は低いと見ている。