レッドブルF1がセルジオ・ペレスと2026年までの契約を発表したことで、多くのドライバーのチャンスが消えた。
ペレスの昨年は序盤4レースのうち2レースで優勝し、レッドブルは初の年間1ー2フィニッシュを成し遂げた。
今年のペレスのパフォーマンスは昨年とはほど遠いもので、現在はランキング5位だ。それでもまずまずのペースで走ることができ、チームとは調和のとれた関係を築いている。
不調のペレスのシートを、好調カルロス・サインツ(フェラーリ)、角田裕毅(RB)、そしてクリスチャン・ホーナー代表のお気に入りダニエル・リカルド(RB)が狙っていたが、レッドブルはペレスを選んだ。
■好調サインツはトップチームに残れず
フェラーリのシートを失ったサインツは、今シーズンこれまでに優勝1回、表彰台3回を獲得して絶好調だが、古巣レッドブルとの話し合いは真剣な段階まで進むことはなかった。
サインツはレッドブルだけではなく、メルセデスも興味を示さなかったことから、ウィリアムズか、アウディ(ザウバー)のどちらかの選択を迫られることになる。
■角田裕毅らは昇格できず
また、同じく素晴らしい活躍を見せている角田裕毅だが、まだレッドブル昇格の準備ができていないと判断された。リカルドやリアム・ローソンも同様だ。
エイドリアン・ニューウェイとホンダを失うレッドブルは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)を確保するためにも「継続性」と「団結」が最善だと判断し、ペレスに延長をオファーしたようだ。
■アウディとウィリアムズが焦点
ウィリアムズは、サインツに賢明に説得しているが、それが叶わなければバルテリ・ボッタス(Kickザウバー)が有力候補になると考えられる。
アウディもサインツに複数年解約を提示しているが、それがうまくいかない場合は、エステバン・オコン(アルピーヌ)か角田裕毅(RB)が有力候補になる。現時点でザウバーはポイントを獲得できずに最下位だ。
好調RBは、角田裕毅の残留を希望しており、リカルドも同様だ。
ヘルムート・マルコ博士は、リアム・ローソン(RB)に2025年のシートを見つけると発言していたが、行き場がない状況で、レッドブル・ファミリーから抜ける可能性もある。