フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、長年待ち望んだ3度目のワールドチャンピオンシップを獲得するための時間がなくなるかもしれないと認めた。
アロンソは、エイドリアン・ニューウェイのアストンマーティン加入を強く望み、自身の給与の一部を提供することさえ提案していたという。しかし、ニューウェイが影響を及ぼすのは2026年以降のマシンであり、2025年のタイトル争いには大きな期待を抱いていないと述べた。
アロンソは2025年マシンへのニューウェイの影響について「イエスと言いたいところだけど、2025年にあまり多くの費用をかける価値はないと思う。影響力が出るクルマは2026年プロジェクトになるべきだよ」と語った。
アストンマーティンの商業・マーケティングディレクターであるジェファーソン・スラックは、2026年には優勝争いができるとしつつも、本格的なチャンピオンシップ争いが始まるのは2027年と見ている。
現在43歳のアロンソは、2027年の途中で46歳になることから、時間的な制約を感じていると語った。
「一歩ずつ、着実に進んでいけば、最初のレースで勝利を収めることも、将来的にはチャンピオンシップを争うことも可能だろう。だけど、それには時間がかかるんだ。僕にはその時間がないことも理解しているよ」
アロンソのアストンマーティンとの契約は長期にわたるが、現役ドライバーとしては2026年までであり、それ以降は他のレースカテゴリーやチームでの役割を検討している。アロンソは「2026年シーズン後はF1か他のシリーズでレースをするだろうね。F1にいなくても、アストンマーティンに残って明るい未来を楽しみたいね」と語った。
2026年からはホンダもワークス体制で臨むことになるが、ホンダとニューウェイのパッケージはチャンピオンを獲るための仕事の仕方をお互いに知っているのが強味となる。ニューウェイとアロンソはいつか仕事をしてみたいとお互い願っていて相思相愛だ。2026年にニューウェイが作ったアストンマーティン・ホンダをドライブするアロンソの最大の敵は、年齢だけかもしれない。