【F1】2030年のV8復活構想に「ツインターボ案」 電動出力縮小と約50kg軽量化の可能性

2026年10月08日(木)11:30 am

記事要約


・持続可能な燃料を使う3.0リッターV8ツインターボ案が浮上

・電動出力は最大350kWから約100kW、またはそれ以下へ縮小の可能性

・2026年内の規則確定と翌年の開発開始が目標


2030年のV8エンジン復活を目指すF1の構想が、新たな方向へ進んでいる。次世代パワーユニット(PU)は、ツインターボと大幅に小型化したハイブリッドシステムを採用する可能性があると報じられた。

ドイツの『f1-insider.com』によると、当初想定されていたよりシンプルなエンジン構想に代わり、持続可能な燃料を使用する3.0リッターV8ツインターボを中心に議論が進んでいるという。

■雨のセパンで露呈した複雑さに批判

この動きが伝えられたのは、セパンで開催されたバーレーンGP in マレーシアでの混乱したレースの直後だ。雨天時のソフトウェアの不具合により、フォーメーションラップ中に複数のマシンが動けなくなり、FIAは緊急のソフトウェア更新を余儀なくされた。

ウイリアムズのカルロス・サインツは、この出来事が現行規則の不必要な複雑さを示していると指摘した。

「自然吸気のV8エンジンなら、こんなことは決して起きなかったでしょう」

元F1ドライバーのラルフ・シューマッハも、『Sky Deutschland(スカイ・ドイツ)』で厳しく批判した。

「これほど巨額の資金を投じているのに、雨の中でレースをスタートさせることすらできないんです。悪い冗談ですよ。悲劇です」

■小型ターボ2基とハイブリッド縮小を検討か

ただし、報じられた2030年向けの案は、自然吸気エンジンではない。

報道によると、小型ターボチャージャー2基の採用が検討されており、大型ターボ1基に比べて応答性を高め、ターボラグを減らせる可能性があるという。

ハイブリッドシステムも大幅に縮小され、現在の最大350kWという電動出力を、100kW程度、あるいはそれ以下に抑える案が伝えられている。

こうした変更により、PU全体を約50kg軽量化できる可能性がある。また、ドライバーが電気エネルギーの管理に費やす時間を減らし、全開で走れる時間を増やすことも期待されている。

■ビノット「導入は早くても2030年」

アウディはツインターボ案を支持していると報じられている。この技術は、高性能な市販車にも応用できる可能性がある。

マッティア・ビノットは次のように語った。

「V8になることは確かです。導入できるのは早くても2030年です」

メーカーが2027年から開発に取りかかれるよう、2026年末までに規則を確定させることが目標とされている。


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