今日は誰もが思う疑問というより不安。老後の生活費は一体どれぐらいかかるのでしょうか?
もちろんそれは家庭によって異なりますが、総務省の調査によると平均として月28万円かかるそうです。これには、住宅ローン、家賃は含まれていないようです。
月28万円どうでしょうか?多いでしょうか?老後は働いていた時と違い、毎日が日曜日のようなものです。時間があるので外出する機会が増えるので結構それなりに生活費がかかります。
仮に夫婦二人で60歳からセカンドライフに入って、平均寿命まで生きた(夫78歳、妻85歳)と仮定すると、老後にかかる生活費は次のようになります。
夫婦二人の時代 28万×12月×18年=6,048万円
妻1人の時代(生活費は半額と仮定) 14万×12月×7年=1,176万円
合計 7,224万円
7224万円です。かなりの金額ですね。
厚生年金・国民年金は、昭和36年4月2日(女性は昭和41年4月2日)以降に生まれた人から65歳以降に受け取ることになります。
上記の例で計算すると、60歳から64歳まで1,680万円かかりますが、この間は年金なしで過ごさなければなりませんので貯金を取崩すか、老後も仕事を続けるか不労所得で収入を稼ぐかしなければなりません。
厚生年金に加入していた方(夫:サラリーパーソン、妻:専業主婦)の年金の平均額は夫婦あわせて年約288万円です。65歳から年金がもらえますのでそれを差し引くと自分で用意する金額は約2,472万円となります。
夫婦2人とも国民年金の場合、2人で年間約160万円もらえますので、それを差し引くと自分で用意する金額は約4,600万円となります。
いかがでしょうか。年金では絶対にカバーすることができないことは明らかです。かなりの金額を老後のために用意しておく必要があります。
ちなみに月28万円の生活費は、特に贅沢とかをしない場合の生活費となります。余裕のある暮らしをする場合には生活費は月40万円かかるという調査結果もあります。上記で試算した老後に準備すべき金額はあくまでも最低金額と思っていた方が良さそうです。
(佐藤税理士事務所)