またしてもマクラーレンにとって良くない週末となった27日(日)のモナコGP決勝。引き続き「勝つ時も負ける時も一緒」のルイス・ハミルトンとジェンソン・バトンは顔を曇らせた。
スタートで失敗し、5位でレースを終えたハミルトンは「少しはポイントを取れたけれど、早く対応しなくちゃいけない」とイギリス紙に語っている。
「レースごとにだんだんと後退している。チームにはなんとかしてもらわないと」と付け加えた。
悲惨な咋シーズンよりは満足しているとはいえ、F1史上初の「開幕6戦で6人の勝者」のひとりになっていないことが、イライラを募らせることになりかねない。
「どうして僕の隣と後ろの2人が完ぺきなスタートができたのかが分からないよ。僕のチームはどうなってしまったんだろう。しかも、ピットストップが何秒かかったか知らないけれど、ずいぶん時間を無駄にしたよ」とハミルトンは不満を打ち明けている。
また、ピットストップ後に後続のセバスチャン・ベッテル(レッドブル)に抜かれないためにペースを上げろという指示がチームからなかったことについても公に不平をもらしている。
レース中「言っておいてくれれば良かったのに」と無線で訴えていた。
「“セバスチャンに抜かれるぞ”と言ってくれれば、ペースを上げられたのに」とレポーターに語っている。
「これまで何かがおかしくならなかった週末はないよ」とハミルトンは語り、ため息を漏らした。
開幕戦のオーストラリアGPで優勝したものの、第2戦以降予選でもチャンピオンシップでもじわじわと後退を続けているのは、チームメートのジェンソン・バトンだ。
「こんなに結果がでないのはホンダ時代以来さ。でもこんなこともある」とモナコGP決勝後にコメントしている。
バトンのレースはケーターハムのヘイキ・コバライネンにさんざんブロックされた挙げ句に苛立ちのあまり追い抜こうとしてクラッシュして終わった。
「僕らはポイント圏から遠くにいたから、レースが終わるのが待てなかった。少なくとも残り8周しなくて済んでよかった。まぁそういう見方もできるかな。あれ以上苦しまなくて済んだからね」と語った。