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【F1】2026年以降のPUレギュレーションを承認 近日中にポルシェとアウディの参戦も正式発表か

2022年08月17日(水)21:57 pm

FIA(国際自動車連盟)の下部組織である世界モータースポーツ評議会は16日(火)、2026年シーズンから適用される新たなF1パワーユニット(エンジン)レギュレーションを承認した。

これまでにも報じられていた通り、2026年以降のF1パワーユニットは、現在の1.6リッターV6ターボが基本構造となるハイブリッド方式エンジンであることは変わらないものの、現在のパワーユニット構成コンポーネントのひとつであるMGU-H(熱エネルギー回生システム)が撤廃されるなど、コストを引き下げつつ、より環境に優しいものとすることが目指されている。

■100パーセント合成燃料+電気出力アップによりパフォーマンスは低下せず

2026年仕様F1パワーユニットの最大の特徴は、電気出力をこれまでよりも最大50パーセント増加させることで、内燃機関への依存度を減らすとともに、内燃機関で使用される燃料は100パーセント持続可能燃料(合成燃料)が使用されるようになることだ。

それでも、パフォーマンスレベルに関しては現行パワーユニットと同様の性能を保ち、F1という競技の魅力が損なわれることはないという。

■製造コストは抑えられF1新規参戦のハードルは低く

また、F1パワーユニットの製造コストにも一定の制限が設けられ、これによりF1チームの総コスト削減も目指されるとともに、新規メーカー、新規チームがF1参戦を目指す場合のハードルも下げられることになる。

特に、技術的に非常に高度であり、大きな製造コストがかかっているMGU-Hが撤廃されることで、新規参入者も大きなコスト負担なく、最初から競争力のあるレベルでF1に参加することが可能となる。これにより多くのメーカーに対してF1参戦の魅力をアピールできるものとして期待されている。

■これによりF1の魅力がさらに向上するとFIA会長

2026年F1パワーユニット技術レギュレーションが正式承認されたことを受け、FIAのモハメド・ベン・スレイエム会長は次のように述べている。

「FIAは、モータースポーツの全ポートフォリオにおいて、革新と持続可能性を推進し続けており、2026年F1パワーユニット規定がその最も顕著な例となる」

「先進的なPU技術と持続可能な合成燃料の導入は、一般車両ユーザーにも利益をもたらすとともに、2030年までに炭素をゼロにするという我々の目標に合致している。F1は現在非常に大きな成長を遂げており、このレギュレーションが、2022年の変更によってもたらされた興奮をさらに高めるものになると我々は確信している」

■ポルシェとアウディが近いうちに2026年からの参入を正式発表へ

FIAは、この新パワーユニット技術レギュレーションについては、FIA、既存のPUメーカー、および新規参入の可能性があるメーカーたちとの共同協議によって決定したとしており、今後2026年からのF1参戦が確実だと報じられてきたフォルクスワーゲン傘下のポルシェとアウディがそれを正式に発表することになるはずだ。

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