F1の統括団体であるFIA(国際自動車連盟)がフランスから移転する可能性を明らかにした。
100年以上の歴史を持つFIAと、同じくパリで設立されたサッカーの公認団体であるFIFAは、フランスの出版社に対し、主な不満は「法律と税制」であり、「活動に適応していない」ことだと語っている。
「フランスはモータースポーツ発祥の地であるが、国際競争、特に人件費とスポーツのグローバル化により、この地位が弱体化しつつある」とFIA職員のザビエル・マレンフェル氏は認めた。
「パリには疑いようのないメリットがあるにもかかわらず、国際的なスポーツ連盟の地位が明確にされなければ、FIAの活動がさらに発展する望みは少ししかない」
■FIAとFIFAが共同要求
昨年末、フランス当局は、国際的なスポーツ団体に有利な税制措置はもはや不可能かもしれないと指摘したと伝えられている。
そのため、FIAとFIFAの両団体は現在、「両団体に適用される法的、社会的、財政的体制について」明確にするよう共同で要求している。
「国際スポーツ連盟は、特別な特権を求めているわけでも、他の種類の組織よりも優遇されることを求めているわけでもないのですが、少し優遇されているわけでもありません」とFIFAのパリ支部長ケニー・ジャン=マリーは語った。