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オコン、F1ドライバーは「ロボットではない」ネットでの誹謗中傷に傷心:ミスを認め次戦F1カナダGPや苦しい胸の内を語る

2024年06月01日(土)6:01 am

エステバン・オコン(アルピーヌ)がF1カナダGPに出場すると自身のSNSで明らかにした。その中で、チームメイトのピエール・ガスリー(アルピーヌ)とクラッシュした後、世界中から非難されていることについて、「多くの罵倒や否定的な言葉を浴びて深く悲しんでいる」と語った。

オコンは1周目にガスリーと不要なクラッシュをしてリタイアしたことでチーム代表のブルーノ・ファミンの怒りを買っただけではなく、来週のF1カナダGPで5グリッド降格ペナルティを受けている。

フランスの放送局『Canal+』の取材に対し、ファミンはこう語っていた。「このような事件は悲しい。まさに我々が見たくなかったものだ。そして、しかるべき結果が下されるだろう」

このコメントを受けて、オコンはカナダGPを欠場するかもしれないという噂が流れていたが、27歳のオコンはSNSにA4用紙6ページもの長文を投稿し、カナダGPに出場すること、そしてF1で戦うことの難しさについて長文で述べた。

オコンは1周目の出来事について謝罪し、先週末に起きたことの全責任を負うと改めて述べた。

また、オコンはチームメイトを尊敬しており、アルピーヌでプロフェッショナルとして働き続けるとも付け加えている。

そして「ミスをしたこともあるし、僕たちはロボットではない。レースに勝つために日々限界に挑戦しているアスリートだ。F1は感情が高ぶり、情熱が深まるスポーツだ」と理解を求め、ネット上の多くのコメントに「傷ついた」と苦しんでいることを明かした。

アルピーヌはチームとして今シーズン初ポイントとなる2ポイントをガスリーが獲得した。コンストラクターズ・ランキングは9位につけた。まだポイントを獲得していないのはKickザウバーだけとなっている。

■オコンのコメント全文

「モナコGP後、多くのことを言われてきた。多くの応援メッセージを受け取った一方で、僕の性格やドライビング、キャリアに関してネット上で受けた罵倒や否定的な意見の多さに深く悲しんでいる」

「僕は2016年のデビュー以来、これまで140以上のグランプリに参戦してきた。多くの人たちの努力、支援、犠牲のおかげでここまで来られた。僕は常にタフな競争者であり、他のドライバーと同じようにいくつかのアクシデントも経験してきた」

「レースで優勝したダニエル(リカルド)、チェコ(ペレス)、ピエール(ガスリー)、ダブルチャンピオンのフェルナンド(アロンソ)など、才能豊かで経験豊富なチームメイトとともにレースができたことは幸運だった。チームメイトとして、僕たちは互いに僅差でレースをスタートすることが多かったが、それが時にはトラック上での厳しいバトルや接触につながることもあった」

「もちろん、正直に言えば、ミスを犯したこともある。僕たちはロボットではない。レースに勝つという夢を達成するために、日々限界に挑戦しているアスリートなんだ。F1は感情が高ぶり、情熱が深まるスポーツだ」

「毎週末、トラックやソーシャルメディアで良いことも悪いことも見て感じている。しかし、ここ数日ネット上で目にした僕がチームと一緒に働けないという誤った情報やひどい歪曲は不正確で、傷ついたし、ダメージを受けた」

「モータースポーツを始めた最初のラップから、このスポーツに対して謙虚さ、プロフェッショナリズム、尊敬の念を持って取り組んできた。こういった価値観は幼い頃から植え付けられたものなんだ」

「各ドライバーが個人の栄光を追い求める一方で、このスポーツは何よりもチームスポーツだ。僕は常に与えられた指示に従い、チームのために、そしてチームと共に最大限の成果を目指してレースをしてきた」

「先週の日曜日の1周目の事故については責任を取ったし、リタイアに終わったが、難しいシーズンのスタートになった中で、チームがポイントを追加できたことを嬉しく思っているよ。ピエールはチームメイトとしてもライバルとしても尊敬しているよ。僕たちは常に協力的かつプロフェッショナルにチーム内で働いてきたし、これからもそうだろう」

「F1ではリスクなしに報酬は得られないんだ。レースのスタートは特にモナコでは激しく、オープニングラップが最終結果を決定することもある。結局のところ、僕たちは皆ライバルであり、フィールド全体を通して激しくフェアなレースが展開されることがこのスポーツの素晴らしさであり、僕がこのスポーツを愛してやまない最大の理由だ」

「モントリオールで素晴らしいカナダのファンの前でレースすることを楽しみにしているし、将来のエキサイティングな機会に期待しているよ。エステバン」

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