2週間前のF1カナダGPで、レッドブルがライバルたちの過度なフレキシング(たわみ)について懸念を示していたが、FIA(国際自動車連盟)の検査官は、再びマクラーレンとメルセデスのフロントウィングを承認した。
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このバルセロナでは、マクラーレンのランド・ノリスが自身2度目のポールポジションを獲得、それに続くのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、そして進化し続けるメルセデスを駆るルイス・ハミルトンだった。
「メルセデスは確かに進歩を遂げているが、特にトップスピードが上がった。マクラーレンも同様だ」と、レッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコ博士は『Kleine Zeitung(クライネ・ツァイトゥング)』紙に語った。
カナダではFIAがこれらのウィングの合法性を確認し、同じことがスペインGPの前にも行われた。
「このトップスピードはウィングが空力的に変形することで得られている」
「メルセデスとマクラーレンのフロントウィングは検査を通過しているので規則に準拠しているが、実際のレースでは規則が許す以上に大きく変形しているようだ」とマルコは認めたが、それでも車は合法であることを強調した。
「確かに違法ではない。可能な限界を押し広げているだけだ。これはチームとFIA間の永遠の競争だよ」とマルコは語った。