レッドブルF1の新アップデートは「機能していない」マルコが認めるーペレスが語るチームの重要な課題とは？
レッドブルF1のコンサルタントであるヘルムート・マルコ博士は、先週末のバルセロナでレッドブルの新しいアップデート・パッケージがうまく機能しなかったことを認めた。
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マクラーレンのランド・ノリスは、日曜日に勝者のマックス・フェルスタッペンから数秒差でフィニッシュし、スタートの失敗がスペインGPの勝利を逃す原因だったことに腹を立てていた。2022年から続いてきたレッドブルの優位性が失われたのは明らかだ。
■アロンソもシューマッハもノリスとマクラーレンの進歩を認める
スペインの英雄フェルナンド・アロンソはレースをこうまとめた。
「フェルスタッペンは勝利したからまだ満足している。ノリスは大きく進歩したが、レースでは勝てなかった。メルセデスも一歩前進したが、レッドブルやチャンピオンシップ争いからはまだ遠い。フェラーリはスーパーチームだが、表彰台にすら上がっていない」
元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは『Sky Deutschland』でこう語った。
「この傾向が続けば、ランド・ノリスはワールドチャンピオン争いに加わることができる」
■フェルスタッペンはチームに警告
3冠王者のフェルスタッペンも、レッドブルの優位性が失われていることを繰り返し警告し、日曜日に『Viaplay』にこう語っている。
「マクラーレンのスピードには敵わなかったし、タイヤの面でも十分ではなかった。だから勝利はしたけど、最速の車ではなかった。もちろん勝利は嬉しいけど、シーズン全体でこれを続けることはできないよ。しばらく前からこのことを心配していたんだ。僕たちは再びこの状況をコントロールできるようにしなければならない」
■レッドブルのアップグレードは「機能していない」
バルセロナではレッドブルのライバルがより大きなアップグレードを投入したが、レッドブルも新しいビームウィングとリアウィングのエンドプレートを装備していたが、チームのコンサルタントであるマルコ博士は「機能していなかった」と認めている。
「アップデートは最初からうまく機能しなかった。理論的にははるかに優れたものを持ち込んでいるが、実際のトラックでは実現できていない」
■「ダウングレード」発言にフェルスタッペンは反論！
メルセデスのジェームス・アリソンは最近、レッドブルの2024年のアップグレードについて「むしろダウングレードだ」とコメントしたが、フェルスタッペンは「そんなのはでたらめだ」と反論した。
「アップグレードは確かに車を改善しているけど、周りのチームが僕たちよりも大きな進歩を遂げているだけだ。こうしたトラックで先行することを期待していたけど、ここ数レースで難しくなってきていることが分かった」
■苦戦するペレス「課題はバランス」
チームメイトのセルジオ・ペレスは、新しい契約を結んだにもかかわらずバルセロナでまたも苦戦を強いられたが、レッドブルにはアップグレードの必要性よりももっと深い問題があると考えている。
「今重要なのはバランスを改善することだ。週末にエンジニアと一緒にアグレッシブな変更を行っているが、うまくいっているとは思えない。少なくとも僕にとっては、この問題を理解することが最も重要で、それが何よりも優先されるべきだ」。
■RBも苦戦、レッドブルのシミュレーションと実際のデータに相違か
姉妹チームのRBもバルセロナで大規模なアップグレードを投入したが、ほとんど成果を上げられなかった。落胆したチーム代表のローラン・メキースは「このアップグレードのために一生懸命働いたが、本当に厳しい週末だった」と認めている。
レッドブル・グループはシミュレーションと実際のデータで何かがズレてしまい、両チームともバランスの課題を抱えたままバルセロナを去ることになった。エイドリアン・ニューウェイの力を借りずに順調に進歩できるのか、フェルスタッペンはチームの真価を見極めることになりそうだ。
