3連戦の2つ目、F1オーストリアGPも角田裕毅のビザ・キャッシュアップRB F1チームにとっては厳しい週末になるかもしれない。
RBは前戦F1スペインGPで大幅アップグレードを投入したものの、予選・決勝ともにこれまでトップ10を争っていた速さがウソのように最下位争いに沈んだ。
この3連戦は、バルセロナ、レッドブル・リンク、シルバーストーンとどのチームやドライバーも走り慣れており、データも蓄積しているが、そこでRBはアップグレードならぬダウングレードになってしまった。
角田裕毅含め、ダニエル・リカルドやRB主要スタッフも原因を掴めておらず、このわずか4日間のうちに解決できるかに注目が集まっている。
また、レッドブルのコンサルタントであるヘルムート・マルコ博士も、バルセロナでRBが導入した大規模なアップグレードについて懸念を示し、『Speed Week』にこう語った。
「彼らの車のパフォーマンスは本当に低下した。本当にダウングレードだった」
角田裕毅が安定のトップ10争いを繰り広げるかどうかはチームのマシン開発能力にかかっている。チーム間のタイム差が拮抗していることから、開発も含めてわずかなミスで一気に順位を落としてしまうのが今年のF1の面白さでもあるが...。