・初開催のマカオF4、FP1は中村ベルタが首位。2位に0.825秒差の独走発進。
・セッションは赤旗3回。ムニョスのクラッシュとマクラフリンのストップ、終盤は打ち切り。
・5位はダン・ウェルドンの息子。日本勢は佐藤凛太郎11番手、佐藤樹12番手。
2025年11月13日、F1への登竜門とも言われる第72回マカオグランプリ(ギア・サーキット)で初開催となる「マカオF4レース(FIA F4ワールドカップ)」のフリー走行1回目が行われ、ロンドン生まれの日本・スロバキア国籍ドライバー、中村紀庵ベルタ(Kean Nakamura Berta)がトップタイムを記録した。
18歳の誕生日を迎えた翌日に走行を迎えた中村は、序盤から落ち着いた走りを見せ、難関ギア・サーキットで常に首位をキープ。2025年はイタリアF4とE4(旧ユーロ4)選手権の2冠を達成しており、冬季のF4中東選手権でもランキング3位だった。今回のマカオでもFIA F4ワールドカップ王座を狙う中村が、2位に0.825秒差をつけて初日の最速となった。
セッションは計3度の赤旗中断となった。最後の赤旗は再開しても計測ラップを完了する時間が残されない状況となり、そのまま午前の走行が終了した。
2番手には今季F4中東シリーズ王者のエマヌエーレ・オリヴィエリ(イタリア)が0.825秒差で続き、0.5秒以内に4台がひしめく接戦となった。3番手はアルゼンチン出身のジーノ・トラッパ(F4中欧シリーズ王者)で、中村の直後を走りながら好タイムを記録。メルコヘアピンでコースオフしたもののダメージなく復帰し、その直後に3度目の赤旗が提示された。中国F4王者のシモ・チャンが僅差の4番手。
インディカーで活躍した故ダン・ウェルドンの息子であるセバスチャン・ウェルドン(アメリカ)が5番手につけた。
6〜8番手はフランスF4勢のライアン・カレッティ、アレクサンドル・ムニョス、ジュール・ルーセルが並んだが、ムニョスはフィッシャーマンズ・ベンドでクラッシュし、2度目の赤旗の原因となった。
2.063秒差の9番手は今季イギリスのGB4シリーズ王者アリ・バンサル。16歳のバンサルは今年のマカオGP出場者の中で最年少ドライバーだ。2.110秒差の10番手にはトーマス・ベアマン(ハースF1ルーキーのオリバー・ベアマンの弟)が入った。
日本勢は、今季ホンダ育成のHFDP所属ドライバーとしてフランスF4に挑戦してきた佐藤凛太郎(インディ500を2度制した佐藤琢磨の息子)が2.540秒差の11番手、日本のFIA F4選手権で年間2位だった佐藤樹が3.306秒差の12番手だった。
今季イギリスF4王者のフィオン・マクラフリンは、ピットアウト直後にマシンがストップし、最初の赤旗の原因に。1周も計測できないまま初日を終えた。
| 順位 | 車番 | ドライバー(国籍/チーム) | タイム/差 |
|---|---|---|---|
| 1 | 51 | 中村ベルタ(日本) | 2:27.776 |
| 2 | 68 | エマヌエーレ・オリヴィエリ(イタリア) | +0.825 |
| 3 | 48 | ジーノ・トラッパ(アルゼンチン) | +1.107 |
| 5 | 98 | セバスチャン・ウェルドン(アメリカ) | +1.234 |
| 10 | 87 | トーマス・ベアマン(イギリス) | +2.110 |
| 日本人ドライバー | |||
| 11 | 30 | 佐藤凛太郎 | +2.540 |
| 12 | 17 | 佐藤樹 | +3.306 |