【ホンダ・レーシング】F1復帰を牽引したHRC渡辺康治社長が退任へ 後任は安田啓一氏「HRCをさらに強く」2027年1月1日から新体制
2026年10月5日、ホンダのモータースポーツ活動を担う株式会社ホンダ・レーシング(HRC)が、2027年1月1日付で代表取締役社長を交代すると発表した。現・代表取締役社長の渡辺康治氏が退任し、現・代表取締役副社長の安田啓一氏が新たに代表取締役社長に就任する。
■渡辺康治氏が退任、安田啓一氏が新社長に
渡辺氏は2020年にホンダ本社の執行職ブランド・コミュニケーション本部長兼広報部長に就任し、モータースポーツを含むホンダのブランディングやメディア戦略を指揮。2022年にはHRCの代表取締役社長に就任し、約6年にわたってホンダのモータースポーツ活動を牽引してきた。
在任中には、二輪レース会社だったHRCへの四輪レース活動の統合を進めたほか、ホンダのF1復帰に尽力し、2026年からのF1参戦に向けてパワーユニットの開発や参戦体制の構築を進めた。米国のHPDをHRC USへ改編し、HRC UKを設立するなど、グローバルなモータースポーツ体制の拡充にも取り組んだ。
後任となる安田氏は1990年に本田技研工業へ入社。人事部門を中心にキャリアを重ね、米国、インド、タイなど海外での勤務を経験した。2018年にはマレーシアのBoon Siew Honda、2020年にはインドネシアのAstra Honda Motorで社長を務めた。
2023年には本田技研工業の執行職人事統括部長に就任し、全社の人事制度改革、人材戦略、人的資本経営を統括。2026年4月からHRCの代表取締役副社長を務めている。
■2027年シーズン開幕から新体制へ
今回の人事は、世界的な変革期に対応した経営体制の強化と、次世代に向けた事業展開の加速を目的とした定期人事の一環として実施される。
通常は4月1日付で行われる人事を今回は1月1日付とした理由について、HRCはモータースポーツのシーズンに合わせ、2027年シーズンの最初から新体制で臨むためとしている。人事の発令時期をモータースポーツのシーズンに合わせる点にも、モータースポーツ専門会社としての姿勢が表れている。
■渡辺康治 HRC代表取締役社長
「HRCの社長として、素晴らしい仲間たちと共に仕事をできたことを誇りに思います。2020年よりホンダの執行職ブランド・コミュニケーション本部長としてモータースポーツの運営や発信に関わりつつ、二輪レース会社だったHRCに四輪レースを統合するプロジェクトに着手しました。
22年には二輪・四輪のモータースポーツ活動を束ねた新生HRCの社長に就任。以来、F1への復帰を決め、米国HPDのHRC USへの改編、HRC UKの設立などグローバルなモータースポーツ体制を拡充しつつ、HRCのグローバルブランド構築にも取り組んできました。
残りの3ヶ月も、最後まで勝利を目指して尽力してまいります。」
■安田啓一 HRC代表取締役副社長(次期社長)
「渡辺が築いたHRCの確かな基盤をしっかりと受け継ぎながら、さらに進化させ、全員のベクトルをレースでの勝利という目標に向けて一つにし、HRCをさらに強くしていくのが自分の使命だと考えています。
これまでの海外現地法人社長としてのマネージメント経験や、人事畑での知見を活かし、勝利に向けて人への投資と組織の強化に力を入れてまいります。ステークホルダーやモータースポーツファンの皆様に私たちの挑戦に共感いただき、勝利の感動を共に分かち合えるHRCを目指して尽力してまいります。」
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