【F1シンガポールGP|スプリントダイジェスト】1周目も最終周も急展開・・・フェルスタッペンが波乱を制す、フェラーリ勢はタイヤ管理で明暗
2026年10月10日(土)、F1第17戦シンガポールGPのスプリントが行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が優勝した。2位はルイス・ハミルトン、3位はシャルル・ルクレールとなり、フェラーリ勢がそろってトップ3に入った。
アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)は、ルクレールから0.3秒差の4位。雨によるスタートの遅延、首位ジョージ・ラッセル(メルセデス)のクラッシュ、最終周のマクラーレン勢の同士討ちなど、20周で9台がリタイアする大荒れのレースとなった。
■スタート直前の雨で開始遅延
シンガポールで初開催となる今季最後のスプリントは、スタート15分前からコースの一部で雨が降り始め、開始が遅れた。確認車両がコースを走行し、水はけの悪い箇所ではマーシャルや清掃車が排水作業を進めた。
待機中には、ラッセルがマシンの中で待つアントネッリの無線に入り、「新しいエンジニアのジョージだよ」と冗談を言う一幕もあった。
気温30℃、路面温度40℃、湿度76%の中、各車はインターミディエイトを装着。30分遅れの日本時間18時30分にフォーメーションラップが始まり、2周を経て通常のグリッドからスタンディングスタートを切った。
■首位ラッセルが1周目にクラッシュ リタイア続出
スタートでは2番グリッドのラッセルが、ポールポジションのフェルスタッペンをかわして首位へ。しかし、1周目の最終コーナーでスピンし、ホームストレートのウォールにマシンの正面から衝突。セーフティカーが導入された。
ターン16ではランス・ストロール(アストンマーティン)とセルジオ・ペレス(キャデラック)が接触。ペレスはピットでフロントウイングを交換したが、両者ともリタイアとなった。
イザック・ハジャー(レッドブル)も「エンジンブレーキが効かない」と報告し、マシンを止めるよう指示を受けてリタイア。セーフティカー先導中の5周目には、フランコ・コラピント(アルピーヌ)も突然電源が落ち、マシンを止めた。
■7周目に再開 乾く路面でタイヤ管理が勝負に
7周目にフェルスタッペンを先頭にレースが再開されたが、混み合った隊列ではバルテリ・ボッタス(キャデラック)、アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)、ガブリエル・ボルトレト(アウディ)の3台が絡む追突事故が発生。ボッタスとボルトレトはガレージへ戻り、そのままリタイアとなった。アルボンも、その後ピットへ戻るよう指示を受けてレースを終えた。
路面が徐々に乾く一方、水しぶきが上がる箇所も残り、各車はインターミディエイトの温度管理に苦戦。タイヤを冷やすため、あえて濡れた路面を走る場面も見られた。
ハミルトンやランド・ノリス(マクラーレン)はドライタイヤへの交換についてチームと相談。ルクレールは序盤、ストレートでタイヤを冷やすよう指示されると、「ほっといてくれ」と返答。終盤にはタイヤの状態を「完全に破壊された」と表現するほど苦しみ、マクラーレン勢が背後に迫った。
■最終周にマクラーレンが同士討ち
最終周、ルクレールを追っていたノリスとオスカー・ピアストリ(マクラーレン)がターン5で接触。ノリスは走行を再開したものの、ピアストリはストップし、リタイアは9台に達した。
一方、タイヤをうまく管理したハミルトンは終盤にファステストラップを更新。フェルスタッペンも最終周にペースを上げ、そのままトップでチェッカーを受けた。
ハミルトンが2位、ルクレールが3位で続き、終盤にルクレールへ迫ったアントネッリは0.3秒差の4位でフィニッシュした。
5位はリアム・ローソン(レーシングブルズ)で4ポイント、6位はオリバー・ベアマン(ハース)で3ポイント、7位はニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)で2ポイントを獲得した。
最終周にチームメイトと接触したノリスも8位でフィニッシュし、最後のポイント圏内に踏みとどまって1ポイントを持ち帰った。
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