・ウルフがフェルスタッペン移籍説を否定「偶然の休暇重なり」
・メルセデスは2026年もラッセル&アントネッリ体制を継続予定
・契約解除条項によりフェルスタッペンの今季中移籍は不可能に
メルセデスF1代表トト・ウルフが、マックス・フェルスタッペンの加入に関する憶測に対して冷静な姿勢を示した。今週末のF1ベルギーGPを前に、オーストリアの放送局『ORF』の取材に応じ、サルデーニャでの休暇中に撮影された“接近写真”を巡る噂を一蹴している。
「最近では飛行機の写真を合成してコラージュする人まで出てきました。そんなのは初めてですよ」と笑ったウルフ。
「たまたま同じ場所で休暇を過ごしていたからといって、F1で一緒に働くことになるわけではありません。私たちは昔から良い関係ですし、たまたま休暇先が重なっただけです」
クリスチャン・ホーナーの解任以降、フェルスタッペンの移籍説が再燃していたが、ウルフは2026年のドライバー体制に「大きな変化はないだろう」との見通しを示した。
「我々の方向性は、ジョージ(・ラッセル)とキミ(・アントネッリ)で続けること。それが最優先事項です。全員がその方針を理解しています」
『ORF』によると、メルセデスは近く2026年のドライバーラインアップを正式発表するとみられており、スパでの決定が有力視されている。
「これはチーム側の判断だけではありません。ドライバーたちも、自分の立場を早く知る必要があります。我々はこれまで常にその原則を守ってきましたし、今回も同じです」
一部で注目されていたフェルスタッペンの“契約解除条項”についても新たな情報が浮上している。『ORF』によれば、この条項は「シーズン中盤時点でドライバーズランキング3位未満」であることが発動条件とされていたが、現在フェルスタッペンは3位をキープしており、今シーズン中の発動条件は消滅したという。
すなわち、レッドブル残留が確定的となった形だ。仮に移籍の可能性が再浮上するとすれば、2026年以降の話となる。
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