「F1バーレーンGP in マレーシア」のフリー走行1回目(FP1)が行われた。F1がセパンに戻るのは9年ぶり。気温33℃、湿度58%という厳しい環境での走行となり、路面温度はセッション中に54℃に達し、終了時には57℃を超えた。
マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がトップタイムを記録した。2番手はジョージ・ラッセル(メルセデス)、3番手はイザック・ハジャー(レッドブル)だった。
タイヤへの負担が大きい路面に加え、高い気温と路面温度への対応も課題となる。コースはグラベルトラップや芝生に囲まれ、路面にラバーがのるにつれてグリップも変化する。
現役ドライバーのうち、2017年にセパンで走行した経験があるのは、FP1のみ参加したシャルル・ルクレールを含めて11人。
・フェルスタッペン(レッドブル)
・ハミルトン(メルセデス)
・ボッタス(メルセデス)
・ペレス(フォース・インディア)
・ストロール(ウイリアムズ)
・オコン(フォース・インディア)
・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)
・ガスリー(トロロッソ)
・ヒュルケンベルグ(ルノー)
・サインツ(トロロッソ)
・ルクレール(ザウバー/FP1のみ)
このコースでは、フェルナンド・アロンソが3勝、フェルスタッペンとルイス・ハミルトンがそれぞれ1勝を挙げている。
走行開始時、フランコ・コラピントが先頭でコースイン。コラピントとアービッド・リンドブラッドはソフトタイヤを装着し、ウイリアムズ勢など多くのドライバーはミディアムタイヤを選んだ。レッドブル勢もソフトタイヤで走行を開始した。
フェルスタッペンがトップタイムを記録し、その時点でミディアムタイヤのラッセルが0.227秒差の2番手につけた。オスカー・ピアストリは無線でグリップ不足を訴え、ハジャーも「フロントのグリップがゼロです。」と報告しながら、一時トップタイムを記録した。
ハース離脱を発表したエステバン・オコンは、新品のミディアムタイヤで再びコースイン。ハードタイヤをこの日のうちに試すのか、それとも2ストップ戦略に備えて温存するのかも注目されたが、FP1ではハードタイヤを使った走行は見られなかった。
ガブリエル・ボルトレトは「暑さという点では、今までで一番きついです。」と厳しい環境を伝えた。一方、セパン初走行のラッセルは、コースを「クール(素晴らしい)」と評価した。
その後、フェラーリ勢とラッセルもソフトタイヤに交換し、ラッセルがトップタイムを更新した。
アロンソはミディアムタイヤで一時12番手に浮上。その後もタイム更新が続き、フェルスタッペンが再びトップに立った。ピエール・ガスリーはセクター1で最速タイムを記録して7番手に浮上した。アロンソもソフトタイヤで自己ベストを更新し、その時点で14番手につけた。
後半、ラッセルは再びミディアムタイヤを装着し、決勝を見据えて燃料を多めに積んだ走行を開始した。チームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリもミディアムタイヤに戻した。
ラッセルは「他の車のデグレーションは大きいですか?」と無線で質問。チームは、フェルスタッペンの走行を見る限り、デグレーション(タイヤの性能低下)は大きいようだと答えた。
一方、終盤の時点でリンドブラッドのソフトタイヤは12周を走行しており、想定以上に長く持っていた。路面のグリップが向上すれば、翌日の予選Q1ではソフトタイヤでプッシュラップを2周こなせる可能性もある。
マクラーレンは2台に異なるリアウィングを装着して比較テストを実施。レーシングブルズはリアム・ローソンのリアウィングにフロービズ(空気の流れを可視化する塗料)を塗布し、空力データを収集した。レッドブルにはオーバーヒートの問題が見られ、冷却システムを変更する可能性がある。
タイムだけでなく、タイヤの性能低下や冷却への対応も注目されるセッションとなった。最多周回はリンドブラッドの27周だった。
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