2026年F1第15戦アゼルバイジャンGPの決勝が9月26日(土)、気温26℃、路面温度47℃、湿度58%のドライコンディションの中、バクー市街地サーキットで行われた。
ジョージ・ラッセル(メルセデス)がポールポジションから優勝。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が0.196秒差の2位、4戦ぶりに復帰したイザック・ハジャー(レッドブル)が3位に入った。
スタートは大きな混乱なく進み、ラッセルが首位を維持。3番グリッドのオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が2位に上がった。4番グリッドのハジャーは一時順位を落としたものの、ランド・ノリス(マクラーレン)を抜き返し、シャルル・ルクレール(フェラーリ)も攻略して3位へ浮上した。
8番手から追い上げたフェルスタッペンは、チームの指示を受けてハジャーの前に出た。だが、ハジャーも自らのペースに自信を持ちアピールした。前を走るチームメイトについて、チームに「プッシュしてと伝えて」と求め、続けて「ちなみに僕にはペースがあるよ。前は苦労しているんじゃないの?」と無線で伝えた。
その後も「タイヤは大丈夫だよ! 聞いた? 聞こえた?」と、タイヤの状態を強調する場面があった。チームからタイヤの管理に集中するよう指示されると、ハジャーは「前に行っていいわけ?」と確認。チームは「クリーンにやってね」と返答したが、ハジャーはフェルスタッペンに続いて上位を走り続けた。
序盤にはランス・ストロール(アストンマーティン・ホンダ)が水圧の問題でマシンを止めるよう指示され、リタイア。フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)も21周目にガレージへ戻り、2台ともレースを終えた。
レース中盤、アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)がターン5と6の間でバリアに衝突し、セーフティカーが導入された。多くのドライバーがこのタイミングでピットインしてタイヤを交換。再開後にはフェルスタッペンがピアストリを抜き、2位へ上がった。
続いてフランコ・コラピント(アルピーヌ)がターン1のブレーキングでミスをしてチームメイトのピエール・ガスリーに接触し、ノリスも巻き込まれた。3台がリタイアし、再びセーフティカーが導入された。
レース再開後、ピアストリはターン1でコースアウトし、3位から15位へ大きく後退した。ピアストリは前日のFP3走行中にも、無線で「ターン1にまったく自信が持てない。」と報告していた。これによりハジャーが再び3位に浮上。ピアストリは最終的に13位でレースを終えた。
後方では16番グリッドからスタートしたアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が追い上げ、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)をストレートで抜いて5位に入った。
終盤、フェルスタッペンはラッセルとの差を1秒以内に縮め、両者はファステストラップを更新し合った。最終周にはバルテリ・ボッタス(キャデラック)がターン15でクラッシュ。ラッセルは黄旗区間で減速した際にパワーを失い、フェルスタッペンに迫られたが、0.196秒差で先頭のままチェッカーを受けた。
ボルトレトは黄旗区間で追い越したとして、決勝タイムに10秒が加算された。13位から15位に降着し、ピアストリが14位から13位、ペレスが15位から14位に繰り上がった。
コラピントはガスリーとの接触で10秒のタイムペナルティを科されたが、リタイアにより消化できなかったため、次に出場するレースでの5グリッド降格に変更された。
ハジャーは復帰戦で3位表彰台を獲得した。レース前半の攻めた走りに加え、チームとの率直な無線のやり取りも印象を残した。
4位はシャルル・ルクレール(フェラーリ)、5位はアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、6位はルイス・ハミルトン(フェラーリ)、7位はアービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)、8位はエステバン・オコン(ハース)、9位はオリバー・ベアマン(ハース)、10位はカルロス・サインツ(ウィリアムズ)だった。サインツはセーフティカー導入前にタイヤを交換して順位を下げたが、終盤にニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)を抜き、ポイント圏内の10位に入った。
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