【F1バーレーンGP in マレーシア】雨のセパンでソフトウェア不具合 2026年規則の複雑さにドライバーから苦言
■雨のセパンで複数台が加速不能に
セパンで開催されたF1バーレーンGP in マレーシアでは、雨の中で複数のマシンが加速できなくなり、スタート手順が混乱した。この事態を受け、ドライバーからは2026年規則の複雑さを批判する声が相次いだ。
フォーメーションラップ中に複数のマシンが突然パワーを失ったため、レースコントロールはスタート手順を中断。FIAは緊急のソフトウェア更新を配布して対応した。
FIAのシングルシーター部門ディレクターを務めるニコラス・トンバジスは、今季は本格的な雨天走行の機会がほとんどなく、雨天用ソフトウェアを実際の走行条件で十分に検証できていなかったと認めた。
「安全のため、雨天時にはパワーの急上昇を防ぐ特別なソフトウェア設定があります。そのソフトウェアに不具合があり、極めて低速で走っていた一部のマシンが再加速できなくなりました」
FIAによると、低いエンジン回転数や路面のグリップ不足、雨天用のエネルギー管理設定、セパンの構成が重なるという「前例のない組み合わせ」が、パワー喪失を引き起こしたという。ソフトウェアの更新では、問題の原因となった該当セクターのエネルギー制限を解除した。
■「F1らしくない」ドライバーから苦言
マックス・フェルスタッペンは、この異例の状況を「レゴのレースみたいでした」と表現した。
ジョージ・ラッセルは一連の手順について「少し面倒でした」と述べ、「あまりF1らしく感じませんでした」と語った。
セルジオ・ペレスは、さらに厳しい言葉で批判した。
「レンタルカートで利用時間が切れたような感覚でした。今日起きたことは、このスポーツにとってまったく受け入れられません」
GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)の理事を務めるカルロス・サインツは、今回の出来事が、現在の技術的な方向性に潜む根深い問題を示したとの見方を示した。
「この規則が、ドライバーやチーム、パワーユニット、メーカーにとって極めて複雑なのは明らかです。複雑すぎます。改めて聞きたいのは、5年前に誰がこれを進むべき道だと決めたのか、ということです。自然吸気のV8エンジンなら、こんなことは決して起きなかったでしょう」
FIAは、チームやパワーユニットメーカーとともに、今回の問題について全面的な検証を行うとしている。
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