レッドブルが活用した設計の抜け道とは? 2027年F1規則でフロアステー周辺を制限

2026年10月17日(土)11:30 am

記事要約


・フロアステー周辺の例外を使った空力設計

・レッドブルの案を後にアウディも採用

・2027年規則でフロアステー周辺の設計を制限


■フロアステー周辺の例外規定を利用

FIA(国際自動車連盟)は、レッドブルが利用し、その後アウディも採用した空力規則の抜け道を塞ぐ方針だ。マックス・フェルスタッペンとレッドブルが再び勝利を挙げるようになった時期と重なるが、直近の成績を受けた措置ではないという。

ドイツの自動車専門誌『Auto Motor und Sport(アウト・モーター・ウント・シュポルト)』によると、レッドブルはフロアステー周辺の例外規定を利用した。フロアステーは、車体底部のフロアを支えて安定させる細い部材だ。

同誌の説明では、フロアステーが車体の外装であるボディワークを通る箇所には、設計の自由度を広く認める例外規定があった。このためレッドブルは、通常の曲率半径の規定では認められないほど鋭いサイドポッド※の縁を設計できたという。曲率半径は、曲面の丸みの大きさを表す。

※サイドポッド:F1マシンのコックピット両脇に張り出した車体部分。内部にはラジエーターなどの冷却装置を収め、外側の形状はマシン後方へ向かう空気の流れにも大きく影響する

■アゼルバイジャンGPのアップデートでさらに改良

この設計は、アゼルバイジャンGPで投入したアップデートでさらに改良され、フロア後部へ向かう空気の流れをより精密に整えることに寄与したとみられる。アウディも後に同様の設計を取り入れた。

■2027年の規則改定で抜け道を封鎖へ

しかし、2027年に向けて技術規則のC3.5.14条が改定され、各チームはフロアステーの例外規定を使って、ボディワークの曲率半径に関する通常の規定を回避できなくなる見通しだ。

FIAが公開した2027年技術規則では、フロアステーがボディワークと交差できる箇所が、取り付け部付近などに限定されている。同誌によれば、同じ基本コンセプトを維持する場合、レッドブルとアウディはサイドポッドの鋭い縁を、より丸みのある形状にする必要があるという。

同誌は、今回の規則改定はレッドブルの最近の勝利への反応ではなく、複数のチームが利用し始めた抜け道をFIAが通常の対応として塞ぐものだと強調している。


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