フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)は、今でも2012年のタイトル争いに十分とどまっている。このように指摘しているのは、現役時代にフェラーリやザウバー、そしてトヨタのドライバーを務めた経験のあるミカ・サロだ。
パドックの多くの関係者もまた、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)が今シーズンの残りの4戦を余裕でしのぎ、ドライバーズ選手権3連覇を簡単に達成できるとは思っていないとサロは明かしている。
前戦の韓国GPで勝利を飾ったベッテルは、今シーズン長い間ポイントランキングのトップの座を守り続けてきたアロンソをついに逆転した。そしてレッドブルも最近は急速に力をつけ、優勢さを増してきている。
しかし、サロは『MTV3』局に対し「今年のタイトルを獲得するのはアロンソだということは、ドライバーたちの間では当たり前の予想になっている」と語り、さらに次のように続けた。
「フェラーリはシーズン序盤で競争力がなかったけれど、アロンソがこれまでほとんどずっとリードを保っていたことを忘れちゃいけない」
「彼は1年を通してまったくミスを犯していない。これがベッテルとは違っている点だ」
「ベッテルは先頭で単独走行をしている時は仕事をやってのける。でも競い合う場面となると、ベッテルはアロンソほどの理性的じゃなんだ」
「その一方でアロンソは、優勝以外は眼中にないだろうね」とサロは付け加えた。