「世間は私を悪者だと考えている」とF1のボス

2014年04月16日(水)9:59 am

F1最高責任者であるバーニー・エクレストンが、元銀行家のゲルハルト・グリブコウスキーとの汚職事件に関して、世間ではすでに自分が裁判で有罪になるだろうと考えているものの、そのことはあまり気にしていないと主張した。

その裁判はいよいよ来週からミュンヘンで行われることになっている。そして、検察側が、グリブコウスキーから税務処理に関する脅迫状を受け取っていたというエクレストンの主張を信じていないということもすでに明らかにされている。

もしこの裁判で有罪となれば最大10年におよぶ服役が待っているエクレストンだが、自分はすでに獄中の人となっているグリブコウスキーから「ゆすられたのだ」との主張を続けている。

83歳のエクレストンは、ドイツのテレビ局『ARD』に次のように語った。

「私は、彼(グリブコウスキー)が自分の人生に何を望んでいるのか分かっていたのだと思うし、それは銀行で働くことではなかったんだ」

「彼は何かもっと面白いことがしたいと思っていた。そして私もそのことで彼を本当に責めるわけにはいかない」、とエクレストンは付け加えた。

だが、世間ではすでに悪事を働いたのはエクレストンだとの見方が広まっている。

これに関して、エクレストンは次のように続けた。

「人々は私のことを悪く言っている。本当のことは何も知らないのにね。だが、そういうことは私にとっては取るに足らないものだ」

しかし、エクレストンは裁判に向けた準備には「かなりの時間」がかかることを認めている。そして、来週以降エクレストンには週に2回の出廷が求められることになるため、その間のF1運営面で彼を補助してくれる人物を探そうとしているようだ。

エクレストンは、F1ビジネス記者として知られるクリスチャン・シルトを通じて『City A.M(シティAM)』に次のように語った。

「我々にはスポンサーとの契約をまとめることができる人物が必要なんだ」

そう語ったエクレストンは、次のように付け加えている。

「後継者ではなく、私の手伝いをしてくれる者がね」

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