【フェラーリF1】夏休み明けに反撃へ オランダGPで新フロア、イタリアGPでは「ADUO」第2弾投入へ
フェラーリはF1のサマーブレイク明けから、マシンとパワーユニット(PU)の両面で新たなアップデートを投入する。
まず、ザントフォールトで開催されるオランダGPに新フロアを持ち込み、続くモンツァでのイタリアGPでは、F1のエンジン性能均衡を図る制度で事実上の救済措置となる「ADUO」を活用し、2回目のPUアップグレードを投入する見通しだ。
■オランダGPに新フロア バルセロナ仕様をさらに発展
イタリア紙『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デッロ・スポルト)』のF1技術専門家パオロ・フィリセッティによると、オランダGPで投入される新フロアは、バルセロナ・カタルーニャGPで導入され、成果を挙げた仕様をさらに発展させたものだ。
このアップデートは、イギリスGP前の開発計画にはなかったという。
しかし、オーストリアGPとイギリスGPで見せた対照的なパフォーマンスを分析した結果、バルセロナで投入したコンセプトには、さらに発展させる余地があることが判明した。
これを受け、フェラーリはF1で義務付けられている夏季のファクトリー閉鎖期間に入る前に、設計と製造を加速させた。
■イタリアGPでは「ADUO」第2弾 タービンを変更へ
続くイタリアGPでは、PUにもアップデートが投入される見通しだ。
フェラーリはモンツァで、2回目の「ADUO」を活用したPUアップグレードを投入する予定で、改良型PUには、より大径のインペラー(羽根車)を備えたタービンが採用されると報じられている。
主な狙いは、ストレートでの内燃エンジン(ICE)の性能を向上させることにある。
ただしフェラーリは、このアップグレードによって、今季中にメルセデスやレッドブルとのエンジン性能差を完全に解消できるとは考えていない。
■バスール代表「メルセデスはまだ先にいる」
フェラーリF1のフレデリック・バスール代表は、フランス誌『Auto Hebdo(オート・エブド)』に対し、現在のエンジン性能について次のように語った。
「少なくともエンジン性能という点では、メルセデスがまだ先を行っています。エンジンについては、今季は厳しくなると予想していました。シーズン開始時点で抱えていた差を考えれば、私たちはかなりうまくやっていると思います。ただ、もちろんそれでは十分ではありません。私たちは勝ちたいからです」
イタリアGPで投入する新仕様によって、ついにメルセデスと肩を並べられるのかと問われると、バスール代表は否定した。
「そうはならないと思います。ただ、間違いなく助けにはなります。メルセデスやレッドブルと比べると、エンジンパワーによって1周あたり0.1~0.2秒ほどの差があります」
オランダGPでは新フロア、続くイタリアGPではPUアップグレードを投入するフェラーリ。サマーブレイク明けから車体とPUの両面で開発を進める一方、バスール代表は、ライバルとのエンジン性能差を一度のアップグレードで埋めるのは難しいとの見方を示している。
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