速さだけでは勝てない灼熱セパン、決勝は混戦か 鍵を握るのは「異常な」タイヤ消耗/F1バーレーンGP in マレーシア
セパンで行われたF1バーレーンGP in マレーシアの予選で、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が1分35秒130を記録し、今季初のポールポジションを獲得した。2番手は0.298秒差のルイス・ハミルトン(フェラーリ)。
レッドブル、フェラーリ、メルセデス、マクラーレンの4チームが予選上位8台を占めたが、日曜日の決勝では激しいタイヤのデグラデーション(性能低下)への対応が大きな鍵となる。
■予選前から見込まれていた4チームの争い
フリー走行では、FP1でフェルスタッペン、FP2でシャルル・ルクレール、FP3でアンドレア・キミ・アントネッリがそれぞれトップタイムを記録。まれに見る混戦が予想される一方で、激しいタイヤのデグラデーションが勝敗を左右する最大の要素として浮上していた。
レッドブルF1のローラン・メキース代表は予選前、最大8台が上位争いに加わる可能性があるとみていた。
「フェラーリも、メルセデスも、マクラーレンもいます。ですから、予選では8台の争いになり、おそらく日曜日も同じでしょう」
決勝に向けた最大の未知数は、セパンの路面がタイヤに与える影響だ。セルジオ・ペレスは次のように語った。
「タイヤの摩耗がとても激しいです。まるでピレリ自身が舗装したかのようです。信じられません」
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モーター・ウント・シュポルト)』によると、メルセデスは当初、極端なタイヤの過熱によって、大規模な空力アップデートの効果が十分に発揮されていないのではないかと懸念していた。ジョージ・ラッセルも次のように認めた。
「タイヤが激しく過熱することで、アップデートで増やしたダウンフォースの効果が小さくなっています」
■高温下でタイヤを守れるか
ピレリは、日曜日の決勝ではタイヤ管理が勝敗を左右する可能性が高いとしている。ルクレールも、タイヤのデグラデーションを「異常だ」と表現した。
フリー走行では一貫して普段より上位につけ、予選を12番手で終えたフェルナンド・アロンソは、予選前にセットアップの重要性を次のように説明していた。
「ほかより少しでもタイヤをいたわれるセットアップがあるなら、それを選ぶべきです」
厳しい暑さも、ドライバーたちを苦しめている。ガブリエル・ボルトレトは次のように語った。
「これほど異常な暑さは経験したことがありません。バーレーンよりも厳しいです」
FIAは暑熱警報を出したが、アゼルバイジャンGPで優勝したラッセルは予選前、冷却ベストを使用しない意向を示していた。
「十分な信頼性を確保できていません。チームからは、開発して必要な資金を投入することはできるが、パフォーマンスを犠牲にすると言われました」
一方、アロンソは昔のマシンの過酷さを引き合いに出し、笑みを浮かべながら語った。
「昔のマシンなら、今のドライバーの半分はレースを完走できないでしょう」
■フェルスタッペン、今季初勝利へ
フェルスタッペンにとって、セパンは残りのレースの中でも、今季初勝利を狙う好機となる可能性がある。4度の世界王者であるフェルスタッペンは、予選前に次のように語っていた。
「もちろん最近は何度も表彰台に上がっていますが、僕は勝ちたいです。今年、少なくとも1勝はしたいです」
メキース代表も、レッドブルがタイヤを最後まで持たせられれば、勝利のチャンスはあるとみていた。
「この極端なコンディションでは、タイヤのデグラデーションを管理することが重要になります。」
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