新パーツでまさかの性能低下? メルセデスF1が旧仕様への復帰を検討 ラッセル無念のリタイアで首位との差は84点に拡大

2026年10月06日(火)11:30 am

記事要約


・メルセデス、セパンに投入した大型空力アップデートの撤回を検討

・ラッセルは3番手走行中にPUトラブルで痛恨のリタイア

・首位アントネッリとラッセルの差は84ポイントに拡大、フェルスタッペンの脅威にも警戒


■大型アップデートで性能低下か 旧仕様への復帰も検討

メルセデスが、セパンに投入した大型空力アップデートを早くも撤回する可能性が浮上した。約0.3秒のタイム短縮を見込んでいた新パッケージは、期待に反してW17の性能を低下させた可能性があり、チームは旧仕様への復帰も検討している。

マレーシアで開催されたバーレーンGPを終え、メルセデスF1のトト・ウォルフ代表は、新たな空力パッケージを取り外し、以前の仕様に戻す可能性を認めた。

「その可能性は否定できません」

さらに、冗談交じりにこう続けた。

「今は、古いパーツがまだトラックのどこかに残っているか探して、マシンに戻さなければなりませんね」

決勝でレッドブルのマックス・フェルスタッペンに次ぐ2位に入ったアンドレア・キミ・アントネッリは、次戦シンガポールGPの金曜フリー走行で、新旧パッケージを直接比較する可能性があると明かした。

「それは僕自身も、できるだけ早く答えを出したいことです。シンガポールGPでできるかどうか確認します。可能であれば、FP1でやるかもしれません」

メルセデスは今回の新パッケージで約0.3秒のタイム短縮を見込んでいたが、実際には予選でパフォーマンスが低下し、空気抵抗やマシンバランスの面でも苦戦した。

ウォルフ代表は、データを詳しく分析する必要があると強調した。

「一歩後退したように見えます。これについて分析しなければなりません」

■ラッセル、3番手走行中にPUトラブル「もう笑うしかない」

メルセデスにとって、問題はアップデートだけではなかった。決勝終盤、3番手を走行していたジョージ・ラッセルがパワーユニット(PU)のトラブルに見舞われ、リタイアを余儀なくされた。

ウォルフ代表は、すぐに無線でラッセルに謝罪した。

レース後、ラッセルは落胆を隠さなかった。

「もう笑うしかないですね。落胆を通り越しています」

このリタイアにより、ランキング首位のアントネッリとラッセルの差は、66ポイントから84ポイントに拡大した。

「終わったとは言いませんが、そうなる可能性はかなり高いです。僕がここから巻き返すには、運も味方につける必要があります。今日はキミとの差が3ポイント広がるだけで済むはずだったのに、それが18ポイントになってしまいました」

ウォルフ代表も、今回のリタイアについて「ラッセルのタイトル争いにとって最悪です」と語った。一方で、同様のトラブルがアントネッリにも起こり得ると警戒した。

「アントネッリがリタイアすれば、選手権の状況はすぐに変わる可能性があります。ですから、このようなことを繰り返すわけにはいきません」

■フェルスタッペンが今季初勝利 メルセデス後退なら脅威に

一方、フェルスタッペンは2026年シーズン初勝利を飾った。PUメーカーとしてのレッドブル・フォードにとっても、F1初勝利となった。

セパンでのレースを終えた時点で、フェルスタッペンはアントネッリに132ポイント差をつけられている。それでもウォルフ代表は、今回のアップデートでメルセデスの競争力が低下したのであれば、フェルスタッペンが再びタイトル争いの脅威になる可能性があると認めた。

「今のポイント差だけを見れば、まだ脅威には見えません。しかし、私たちが本当に一歩後退してしまったのであれば、彼は脅威になります。」


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