【F1】冷却ベスト巡りドライバー間で賛否両論 コストキャップ除外案から「禁止すべき」の声まで
F1シンガポールGPで、ドライバーの暑さ対策として導入されている冷却ベストを巡り、意見が分かれている。メルセデスのジョージ・ラッセルが開発費を予算上限(コストキャップ)の対象外とするよう求めたのに対し、ウィリアムズのカルロス・サインツは、どこに予算を投じるかという優先順位の問題だと反論した。
■サインツ、ラッセルの予算上限除外案に反論
ラッセルは、マシンのほかの開発に充てる予算を削らずに、冷却システムを改良できるようにすべきだと主張している。
一方、サインツは、ウィリアムズが冷却ベストの開発を優先し、その成果を得ていると説明した。
「今年、僕たちがチームとしてうまく開発できたものを一つ挙げるなら、それは冷却ベストです。間違いなく、アレックス(アレクサンダー・アルボン)と僕にとって、マシン内での快適性が高まりましたし、これを使えることをとてもうれしく思っています」
さらに、サインツは予算配分について、次のように語った。
「どこに予算を投じるかという問題だと思います。メルセデスの考え方は理解できます。でも、僕たちは冷却ベストの開発をより優先してきました。彼ら以上に優先してきたのかもしれません。だからこそ、僕たちのシステムの方がうまく機能しているのです」
■アロンソも、改善は各チームが取り組むべき課題
アストンマーティンのフェルナンド・アロンソも、冷却ベストの改善は各チームが自ら取り組むべき課題だとの考えを示した。
「それを改善するのはFIAの役割ではなく、それぞれのチームが取り組むべきことだと思います」
■ハジャーは「禁止すべき」、フェルスタッペンは自身には不要と主張
一方、冷却ベストの使用そのものに否定的なドライバーもいる。
レッドブルのイザック・ハジャーは、禁止を求める立場を明確にした。
「僕は冷却ベストを禁止すべきだと思います」
理由を尋ねられると、ハジャーは短く答えた。
「F1は過酷であるべきだからです」
チームメイトのマックス・フェルスタッペンも、自身には冷却ベストは必要ないとの姿勢を変えていない。
「僕には必要ありません。マシンの中に余計なケーブルがたくさんあるので、それによって体の動きまで制限されてしまうんです」
■ルクレールは「15~20周でも恩恵を受けられる」と評価
これに対し、フェラーリのシャルル・ルクレールは、冷却効果の持続時間が限られていても、使用する価値はあると考えている。
「15周か20周くらいは、かなりうまく機能します。少なくともその間は、僕も冷却効果の恩恵を受けられます。それをありがたく思っています。」
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