【F1予選ダイジェスト&コメント|全タイム差】雷雨で1時間超中断、クラッシュ相次ぐ ノリスPP、アロンソ今季初Q3 ラッセル「1位になりたかった」/サンパウロGP

2026年11月08日(日)10:06 am

記事要約


・雷雨で1時間以上中断、F1サンパウロGP予選でノリスが2年連続ポール獲得

・ラッセルが2番手、アントネッリが3番手。メルセデス勢が続く

・アロンソは今季初のQ3進出で9番手。初出場カマラはQ1突破!


11月7日(土)、2026年F1第20戦サンパウロGPの予選がインテルラゴス・サーキットで行われ、ランド・ノリス(マクラーレン)が1分27秒470でポールポジションを獲得した。

2番手は0.204秒差のジョージ・ラッセル、3番手は0.625秒差のアンドレア・キミ・アントネッリと、メルセデス勢が続いた。アストンマーティン・ホンダのフェルナンド・アロンソは今季初のQ3進出を果たし、9番手だった。

激しい雷雨による1時間以上の中断に加え、タイヤ交換に伴う順位変動やクラッシュもあり、波乱の予選となった。

■Q1:激しい雷雨で1時間以上中断

予選開始直前に降り始めた雨は、次第に激しさを増した。各車はインターミディエイトタイヤでピットレーンに並んだが、コースイン直前にフルウェットタイヤへ交換するチームもあった。

ハースF1の小松礼雄代表は、無線で「急いでスローレーンに移して、押し戻してウエットタイヤに交換してください」と指示。ハースの2台は列から抜け、スタッフがマシンを回収した。ベアマンはピットレーンで自力で後退したとして、戒告処分を受けた。

コース上ではアントネッリが「アクアプレーニング(※タイヤと路面の間に水の膜ができ、グリップを失う現象)が始まってる」と報告。フルウェットタイヤでも滑る状況となり、Q1は開始から2分23秒、残り15分37秒の時点で赤旗中断となった。

雷雨と路面の水たまりにより、走行できない状況は1時間以上続いた。赤旗直後、イザック・ハジャーが「新しいシートと新しいスーツが必要だよ」と苦笑。アントネッリも「中々酷い雨だったね。びしょぬれだ」と報告した。

アウディはニコ・ヒュルケンベルグに、雨はあと10分ほど続く見込みだと無線で伝えた。

日本時間午前4時26分にQ1が再開すると、路面の改善とともに各車が次々とタイムを更新。ノリスがトップに立ち、ラッセル、マックス・フェルスタッペンが続いた。

母国レースのガブリエル・ボルトレトはクラッシュし、その後、マシンをゆっくりと動かしてコース外へ移動した。母国でF1デビューを迎えたラファエル・カマラもスピンしてバリアに接触したが、ピットへ戻った後に走行を再開し、Q2進出を果たした。

一方、ランス・ストロールはターン12でオーバーランし、芝生上でスピン。19番手でQ1敗退となった。

Q1敗退:コラピント、ガスリー、ストロール、ボッタス、ペレス、ボルトレト

■Q2:アロンソが今季初Q3、カマラのクラッシュで赤旗

Q1を3番手で通過したフェルスタッペンは、グリッド降格ペナルティを受ける中、Q2開始前にマシンを降り、その後は走行しなかった。

Q2はフルウェットタイヤで始まったが、途中からインターミディエイトタイヤへの交換が進み、タイムが大幅に向上。ベアマンやリアム・ローソンが一時トップに立つなど、順位が目まぐるしく入れ替わった。

アロンソもインターミディエイトタイヤに交換すると、一時3番手へ浮上。最終的に7番手で通過し、今季初のQ3進出を果たした。

一方、アービッド・リンドブラッドはマシンの不調を訴え、コース外へ移動してストップ。終盤にはカマラがターン12で正面からバリアに衝突し、赤旗中断となった。カマラは無線で謝罪し、無事が確認された。

Q2はラッセルがトップ、ローソンが2番手、ハジャーが3番手となった。

Q2敗退:ハミルトン、ピアストリ、カマラ、リンドブラッド、サインツ、フェルスタッペン

■Q3:雨が強まる前にノリスが最速、ラッセルは無線で悔しさあらわ

Q3はアロンソを先頭に各車がコースイン。インターミディエイトタイヤでアタックし、ノリスが1分27秒470でトップに立った。

ラッセルは前方のアレクサンダー・アルボンに対し、無線で「どいてくれアルボン」と訴えた。

さらに「もう、アクセル戻せってどういうことだよ」と強く反応。「1位になりたかったんだ」と訴えると、メルセデスF1のトト・ウォルフ代表は「分かっている」と応じた。

その後は雨脚が強まり、終了5分前には全車がピットへ戻った。ドライバーたちは次々とマシンを降り、順位が動かないままノリスの2年連続ポールポジションが決まった。

ラッセルが2番手、アントネッリが3番手。アロンソはトップから2.841秒差の9番手で予選を終えた。

■ノリス「大事なのは2周走って、ミスをしないこと」

「長い一日でした! 素晴らしい予選になりましたし、ここで2年連続のポールポジションを獲得できました。昨年とは違うコンディションでしたが、とてもうれしいです……。大事なのは2周走って、ミスをしないことでした。本当に良い一日になりました」

「このクルマをウエットで走らせるのは初めてでしたが、走らせ方をつかめたと思います」

■ラッセル「最後まで走り切るべきでした」

「まずはランド、おめでとうございます。あれは間違いなくポールポジションを取れるラップでした。僕たちには判断ミスがあったので、何が起きたのかを理解する必要があります。雨が迫っていたので、あのラップを最後まで走り切るべきでした」

「明日は天候次第ですが、走行中の感触は良かったです。自信を持って走れたのは久しぶりでした。残念ながら、肝心なところでやるべきことを実行できませんでした」

■アントネッリ「それでも3番手に入れたので満足しています」

「とても難しかったです。ここをウエットで走ったことがなかったので、どんな状況になるのか、何が待ち受けているのか分かりませんでした……。大きなミスをして、ターン5ではコースアウトしそうになりましたが、それでも3番手に入れたので満足しています」

「明日はどんな状況にも対応できるよう、準備を整えたいです。」

■2026年F1サンパウロGP 予選結果

順位 車 ドライバー
チーム
Q1
差
前車差
Q2
差
前車差
Q3
差
前車差
1
1
ランド
ノリス
マクラーレン
1:30.939
1:29.207
1:27.470
2
63
ジョージ
ラッセル
メルセデス
1:31.206
1:26.745
1:27.674
+0.204
+0.204
3
12
キミ
アントネッリ
メルセデス
1:32.229
1:29.302
1:28.095
+0.625
+0.421
4
16
シャルル
ルクレール
フェラーリ
1:32.121
1:28.082
1:28.289
+0.819
+0.194
5
30
リアム
ローソン
レーシングブルズ
1:32.085
1:27.049
1:28.321
+0.851
+0.032
6
27
ニコ
ヒュルケンベルグ
アウディ
1:31.693
1:28.361
1:28.668
+1.198
+0.347
7
6
イザック
ハジャー
レッドブル
1:32.059
1:27.218
1:28.763
+1.293
+0.095
8
87
オリバー
ベアマン
ハース
1:33.030
1:29.130
1:29.831
+2.361
+1.068
9
14
フェルナンド
アロンソ
アストンマーティン
1:32.092
1:29.072
1:30.311
+2.841
+0.480
10
23
アレクサンダー
アルボン
ウィリアムズ
1:33.150
1:28.918
1:30.456
+2.986
+0.145
<Q2>
11
44
ルイス
ハミルトン
フェラーリ
1:31.666
1:30.001
+3.256
+0.699
-
12
81
オスカー
ピアストリ
マクラーレン
1:32.251
1:30.369
+3.624
+0.368
-
13
51
ラファエル
カマラ
ハース
1:32.809
1:31.515
+4.770
+1.146
-
14
41
アービッド
リンドブラッド
レーシングブルズ
1:32.306
1:31.687
+4.942
+0.172
-
15
55
カルロス
サインツ
ウィリアムズ
1:32.959
1:31.785
+5.040
+0.098
-
16
3
マックス
フェルスタッペン
レッドブル
1:31.238
NO TIME
-
<Q1>
17
43
フランコ
コラピント
アルピーヌ
1:33.327
+2.388
+0.177
-
-
18
10
ピエール
ガスリー
アルピーヌ
1:33.449
+2.510
+0.122
-
-
19
18
ランス
ストロール
アストンマーティン
1:33.653
+2.714
+0.204
-
-
20
77
バルテリ
ボッタス
キャデラック
1:33.774
+2.835
+0.121
-
-
21
11
セルジオ
ペレス
キャデラック
1:34.509
+3.570
+0.735
-
-
22
5
ガブリエル
ボルトレト
アウディ
1:41.564
+10.625
+7.055
-
-

※各セッションの実タイムを表示。順位が確定したセッションにはトップ差と直近の上位タイムとの差を併記。Q1最速:1:30.939、Q2最速:1:26.745、Q3最速:1:27.470。FIA暫定予選結果に基づく。

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