記事要約
・マックス・フェルスタッペンは父親になっても変わらぬ速さを見せ、マイアミGPでポールポジションを獲得した。
・娘リリーの誕生後もリラックスした様子で、仲間からは「むしろ速くなった」との声も上がっている。
・リリーの国籍はオランダとブラジルの予定で、フェルスタッペンは父親としての新生活をユーモア交えて語った。
■父になっても衰え知らず、フェルスタッペンはマイアミでも圧巻のポール獲得
マックス・フェルスタッペンは父親になっても、その速さに陰りはまったく見られない――そう語るのは、彼のチームボスでありライバルでもある人物たちだ。
フェルスタッペンはモナコで誕生したばかりの娘リリーとの貴重な時間を過ごすため、マイアミGP木曜のメディア活動を欠席。しかしその後、スプリントでの苦戦を乗り越え、予選では見事ポールポジションを獲得した。
2番手に入ったマクラーレンのランド・ノリスは、「彼がちょっと遅くなってくれることを期待してたんだけど、全然そんなことなかったね」と笑いながら語った。
27歳となったフェルスタッペンは、2週間前のサウジアラビアGPでは5秒ペナルティに激怒していたが、今のアメリカでは上機嫌のようだ。レッドブルのアドバイザー、ヘルムート・マルコは「彼は完全にリラックスしていて、父親になることを楽しんでいる」とドイツ『Sky』に語った。
「子どもと犬と猫が一緒に写った写真を見せてくれたよ。彼は本当に幸せそうだったし、それが表情にも出ている。しかも0.3秒遅くなるどころか、0.2秒速くなってるんじゃないかな」とマルコは冗談交じりに話した。
フェルスタッペンは『Viaplay』とのインタビューで、恋人のケリー・ピケと一緒に「名前はシンプルでストレートなものがいい」と話し合っていたと明かした。「あるとき、リリーって名前が自然にしっくりきたんだ」と語り、「短くて響きもいいし、ミドルネームもない。ただリリーと姓だけ」と説明した。
フルネームが「リリー・フェルスタッペン」なのか「リリー・フェルスタッペン=ピケ」なのかは明らかにしていないが、メルセデスのトト・ウォルフ代表はマーケティングの視点から「ピケ=フェルスタッペンと名乗ったらマーケティング的には最高だね」と笑顔で語った。
リリーがモナコで生まれたからといって、母国がモナコになるわけではないという。フェルスタッペンは「彼女にはオランダとブラジルのパスポートを取得させるつもりだよ。とにかくシンプルにね」と笑顔を見せた。
もっとも、育児においてはまだオムツ替えには手を出していないという。「ケリーがすべて完璧にこなしてくれてるからね」と笑い、「彼女の妊娠中は僕もちょっとだらけてしまって、食事も緩くなってたんだ。ある意味、自分もちょっと妊娠してたかもね。今は体重がリミット気味だから、ターン1ではもう少し遅めにブレーキしないとね」と冗談めかして語った。