中東情勢がF1直撃・・・アラムコ被害と物流混乱 日本GP後の2連戦は中止で“春休み”の可能性 代替レースは?

2026年03月12日(木)5:55 am

記事要約


・中東情勢の緊迫化により、4月のバーレーンGPとサウジアラビアGPは開催中止の可能性が高まっている

・イランの攻撃や物流混乱の影響で安全確保が難しく、両レースは同時中止となる可能性が指摘されている

・F2とF3は代替開催を検討する一方、F1は代替レースを行わず今季は22戦になる可能性


●2026年F1開催カレンダー

■中東情勢緊迫でF1の4月連戦に中止の可能性

中東情勢の緊迫化を受け、F1では4月に予定されている第4戦バーレーンGPと第5戦サウジアラビアGPの開催中止の可能性が高まっている。

本来の計画では、4月12日にバーレーンGPが開催され、その翌週にはサウジアラビアGPが開催される予定だ。しかしパドック内部では、どちらのレースも開催できない可能性があるとの見方が強まっている。

■ドライバーの間でも開催可否が話題に

こうした状況は、ドライバー同士の何気ない会話からも垣間見えた。

開幕戦オーストラリアGP後、メルボルンから第2戦の開催地である上海へ向かうフライトの機内で、イザック・ハジャー(21歳、レッドブル・フォード)とアンドレア・キミ・アントネッリ(19歳、メルセデス)がこの問題について話しているのを乗客が耳にしたという。そのやり取りをSNSで紹介した乗客によれば、ハジャーは冗談交じりに次のように語ったとされる。

「これで勝てるレースが2つ減ったね」

この発言からも、パドック内で中東ラウンドの開催可否が話題となっている様子がうかがえる。

■アラムコも被害。イラン攻撃と物流混乱がF1開催に影響

関係者によると、現在F1内部で想定されている基本シナリオは、地域の安全保障状況が改善しない場合、両レースを「中止」するというものだ。

イランは湾岸地域の複数の標的に対して大規模なミサイルやドローン攻撃を行っており、バーレーンとサウジアラビアでも被害が報告されている。バーレーンの首都マナーマでは米海軍第5艦隊の基地が攻撃を受け、サウジアラビアでは石油大手サウジアラムコの製油施設が被害を受けたと伝えられている。

アラムコはF1およびアストンマーティンF1チームの主要スポンサーでもあり、今回の攻撃はF1の商業面にも影響を与える可能性がある。

さらに物流面も大きな要因となっている。4月の2連戦に向けたF1の機材輸送は、まずバーレーンへ運ばれ、その後ジェッダへ移動する計画となっている。そのため、もしバーレーンGPが開催できなければ、サウジアラビアGPも連鎖的に実施できなくなる可能性が高い。

また、ホルムズ海峡周辺では航空路や海上輸送にも混乱が生じており、輸送面でのリスクも高まっている。

■F2とF3は代替開催を検討。F1は代替レースなしの見通し

サウジアラビアの主催者はジェッダでの開催実現を望んでいるとされるが、関係者は最終判断は安全確保や移動条件次第になると認めている。

実際、安全上の懸念からバーレーンで予定されていたピレリのタイヤテストも中止されており、地域でモータースポーツイベントを実施することの難しさが浮き彫りになっている。

報道によれば、F1へのステップアップカテゴリーであるFIA F2とFIA F3ではバーレーンおよびサウジアラビアの代替開催地を検討している。一方、F1では現時点で代替レースを追加する計画はないとみられている。

もし両レースが中止となれば、今季のF1カレンダーは24戦から22戦に縮小され、第3戦日本GP(鈴鹿)から第6戦マイアミGPまで約5週間もの“春休み”が生まれることになる。

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