・ホンダPUの振動トラブルの要因として、アストンマーティン初採用の自社製ギアボックスに注目
・ギアボックスはエンジンの動力をタイヤへ伝える重要部品で、変速ショックが振動を生む可能性
・原因は未特定だが、PUと密接に関わるパーツとしてギアボックスも調査対象とみられる
ホンダF1の新パワーユニット(PU)に発生している振動トラブルを考察する。その原因として考えられる要素の一つが「ギアボックス」だ。
昨年までアストンマーティンはメルセデスPUとギアボックスを使用していた。しかし今季からはホンダPUへ切り替え、同時に自社製ギアボックスを初めて導入している。
ギアボックスはエンジンと接続し、エンジンの動力をタイヤに伝える重要なパーツだ。
初心者のために簡単に説明すると、ギアボックスの仕組みはギア付き自転車と同じ原理だ。
スタート用の低速ギアは大きな歯車、高速走行用のギアは小さな歯車となり、自転車の場合はペダルにかかる負荷も変化する。
このギアの切り替え時のショックが大きい場合、その衝撃がエンジン側へ伝わり、振動として増幅される可能性も考えられる。
またギアボックス内部では専用のギアオイルが潤滑の役割を担っており、歯車同士の動きを滑らかにしている。もしこの潤滑が十分に機能しなければ、ギアの噛み合いの衝撃が大きくなり、振動として伝わる可能性も考えられる。
もちろん現時点でギアボックスが原因と断定されたわけではなく、ホンダも具体的な要因については言及していない。しかしPUと密接に関係するパーツである以上、振動の要因の一つとして調査対象となっている可能性は十分ある。
(ホンダF1苦戦:特集3/4へ続く)
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