【ホンダF1苦戦:特集1/4】PU振動トラブルの3つの原因とは? 悪夢のような開幕の真相 HRCが語った「極めて厳しい状況」

2026年03月07日(土)10:41 am

記事要約


・F1開幕戦オーストラリアGP初日、アストンマーティンはPU振動問題でほぼ走行できず下位に沈む

・ホンダHRCは開幕前会見で「極めて厳しい」「非常に重く厳しい状況」と現状を説明

・PU振動がバッテリー周辺に影響している可能性があり、原因は複合的要因として調査中


●【F1ライブ結果速報】F1開幕戦オーストラリアGP

2026年F1開幕戦オーストラリアGP初日、ホンダF1に異常事態が起きた。

ホンダのパワーユニット(PU)を搭載するアストンマーティンは、フリー走行1回目(FP1)でフェルナンド・アロンソが0周、ランス・ストロールが3周しか走れず、ほぼ走行できないままセッションを終えた。原因は「振動」だという。午後のFP2、アロンソは18周を走行したもののトップから4.933秒差の20番手、ストロールは13周走行したもののトップから6.087秒差の21番手と厳しい結果だった。

「極めて厳しい」「非常に重く厳しい状況」――ホンダにいったい何が起こっているのだろうか。

2月27日、ホンダのレース部門であるHRC(ホンダ・レーシング株式会社)が東京都内でF1開幕前のプレスブリーフィングを開催し、渡辺康治社長と武石伊久雄専務が登壇した。

毎年F1開幕前に開催されるブリーフィングだが、今回は会見が始まった時点で両名に笑顔はなく、日本のモータースポーツメディアに向けた“緊急会見”のような雰囲気で始まった。

■テストは想定外の苦戦

今季からホンダはアストンマーティンとタッグを組んだ。しかし1月のシェイクダウンでは走行日数を短縮。2月のプレシーズンテストでもフルパワーを発揮している様子は見られず、タイムはトップから約4秒遅れとなった。

最終的にはPUのバッテリーパック周辺のパーツが振動によって破損するトラブルが発生。予備部品がなく、走行を中止する事態となった。

渡辺社長はテストを振り返り、「我々にとって“極めて厳しい”もので、想定していたパフォーマンスを十分に発揮できず、“複合的な課題”が明らかになりました」と語った。

武石専務も「“非常に重く厳しい状況”と受け止めています。改善に向けて大急ぎで対応しています」と説明した。

■カギは「起振源」

会見では「複合的な要因」「異常振動」「起振源」という言葉が繰り返し使われた。

そもそも車体の中で最も振動を発生させるパーツはエンジン(ICE)だ。V6エンジン、つまり6つのピストンが1分間に15000回転もの超高回転で上下運動を繰り返すため、振動は当然発生する。

ホンダはこれまで、その振動を極めて高いレベルで抑えてきた。しかし今回のPUでは、その振動がバッテリーパック周辺に影響を及ぼしている可能性があるという。

原因はまだ特定されていないが、PUと密接に関わるいくつかの要素が振動の要因となっている可能性も指摘されている。

本特集では、ここまでの取材で見えてきたPU振動トラブルに関わる「複合的な要因」の3つについて考察していく。
ホンダF1苦戦:特集2/4へ続く

●【ホンダF1苦戦:特集1/4】PU振動トラブルの3つの原因とは? 悪夢のような開幕の真相 HRCが語った「極めて厳しい状況」
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