・ラルフ・シューマッハーは、ニューウェイのチーム代表任期は長く続かない可能性があると指摘
・ニューウェイは本来舞台裏で力を発揮する人物で、代表職は暫定的な役割の可能性
・AMR26の振動問題を巡る発言をきっかけに、ニューウェイとホンダの緊張関係も指摘
元F1ドライバーで現在は解説者として活動するラルフ・シューマッハーが、アストンマーティンF1チームのチーム代表エイドリアン・ニューウェイについて、「代表としての任期は長く続かない可能性がある」との見方を示した。
ニューウェイを個人的によく知り、サーキット外でも交流があるというシューマッハーは、ドイツのテレビ局『Sky Deutschland』で次のように語った。
「近いうちに、チーム代表のポジションには別の人物が就くことになるでしょう」
シューマッハーは、チーム代表とチーフデザイナーという2つの役職を兼任する現在の体制について、当初から無理があったと指摘している。
もっとも、ニューウェイはF1史上でも屈指の成功を収めてきたデザイナーであり、さらにアストンマーティンの株主でもある。そのため、完全にチームを離れる可能性は低いとみられている。
シューマッハーは、ニューウェイが本来の役割である舞台裏に戻るべきだと語っている。
「彼は本来、裏方にいるべき人物です。解決しなければならない問題はたくさんありますが、チーム代表としては適任ではないかもしれません。単純に、彼の性格がそういうタイプではないからです」
「今は無理をしてその役割を担っているように見えます。インタビューを見てもそれが分かります。彼は表に出るよりも、舞台裏で自分の仕事をする方を好む人です」
さらにシューマッハーは、ニューウェイの性格はチーム代表という“公の顔”の役割には向いていないと指摘した。
「彼は自分の静かな環境を保ち、身を守る必要があります。自分が安心できる少数の人たちとだけ仕事をするタイプです。私は彼をよく知っているので、それがよく分かります」
そして現在の立場についても、次のように説明している。
「今はスタッフ体制が変わるまでの、いわば暫定的な役割のようなものです」
こうした評価の背景には、ニューウェイとホンダの間で高まりつつある緊張関係もあるとみられている。
ニューウェイは最近、AMR26をドライブしたフェルナンド・アロンソとランス・ストロールについて、「強い振動によって神経に恒久的なダメージを受ける可能性がある」と発言した。
これに対し、ホンダ・レーシング(HRC)の渡辺康治社長は、数値データを示さないままドライバーの健康問題に言及したことについて、「なぜそのような発言をしたのか理解できない」と困惑を示した。
一方、スペイン紙『Marca』は、ホンダの2026年型パワーユニットに関連する強い振動が、44歳の“スペインの英雄”アロンソが過去に負った手や脊椎の負傷を悪化させる可能性があると報じている。
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