・ベッテルは現役ドライバーの批判に理解を示し、F1の本質維持を強調
・レースの面白さ低下に懸念も、持続可能燃料の導入には前向き評価
・サインツやステラも現行ルールは過渡期とし、さらなる改善に期待
元F1ドライバーであり4度の世界チャンピオンであるセバスチャン・ベッテルが、F1の新レギュレーションを巡る現役ドライバーたちの批判に理解を示し、このスポーツが本来の魅力を失ってはならないと警鐘を鳴らした。
「先日可決されたレギュレーション変更によってドライバーたちの満足度が高まることを願っています。なぜなら最終的に、ドライバーこそがこのスポーツの顔だからです。彼らがアドレナリンに満ち、興奮した状態でクルマから降りてくる。その感情は視聴者にも伝わるものです」と、ベッテルはスウェーデンのテレビ局『SVT』に語った。
現在38歳のベッテルは、レース内容に対する懸念が高まっている現状にも理解を示した。
また、F1が即座に対応し、次戦マイアミGPからルール修正を導入する背景にも触れている。
「スポーツの観点から見て、多くのドライバーが抱いている批判は私も耳にしていますし、理解もしています。なぜなら、これらのマシンは運転するのは楽しいかもしれませんが、レースとしてはそれほど面白くないかもしれないからです。ドライバーたちの気持ちはよく分かりますし、このスポーツの心臓部でありDNAとも言えるものを失わないことが極めて重要です」
一方で、環境問題への強い関心で知られるベッテルは、新時代の明るい側面についても言及している。
「利点もあります。燃料の持続可能性や、将来に向けた可能性などです。この種の燃料を導入するのは、むしろ遅すぎたくらいでした」
現役ドライバーたちも、今回の修正が最終形ではないと期待を寄せている。
GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)の理事を務めるカルロス・サインツは、今回の調整が最終的なものではない可能性をほのめかした。
「これほど大きなレギュレーション変更があれば、最初からすべてが完璧に機能するとは思っていませんでした。今後も変更しなければならない点が出てくるでしょうが、改善に向けてステップを踏み出していることには満足しています」とサインツは『DAZN』に語った。
さらに、マクラーレンのF1チーム代表アンドレア・ステラも、レギュレーション変更プロセスが進行中であるとの認識を示した。
「F1界に身を置いているものとして変化に対してオープンであるならば、結果から学んでいかなければなりません。そうすることで、細かな調整だけでなく、将来的にはさらに大きな変更にも柔軟に対応できるようになるでしょう。」
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