【タイム/前車差】2025年F1最終テスト 2026“新タイヤ×ミュールカー”初検証でアントネッリ最速 タイヤはやや小さく

2025年12月10日(水)4:53 am

記事要約


・2025年F1は最終テストで閉幕、ミュールカーと若手10名が走行に参加

・新タイヤ評価ではアントネッリが最速、各チームがC1〜C5を比較検証

・2026年仕様タイヤは接地面縮小が焦点、正式承認後1月バルセロナで初装着


長かった2025年F1シーズンは、2月26日のバーレーンでのプレシーズンテストに始まり、最終戦アブダビGP後のヤス・マリーナ・サーキットでの最終テスト日をもって12月9日に正式に幕を下ろした。

今回のテストでは、レギュラードライバーが2026年仕様タイヤを装着した“ミュールカー”で走行したほか、10名のヤングドライバーが2025年型マシンをドライブした。

■新サイドウォールグラフィックを披露

現地時間9時の走行開始に先立ち、パドックで今後数シーズンにわたり採用されるピレリの新タイヤグラフィック(サイドウォール表示)がお披露目された。

■ミュールカーは時速300kmのスピードリミット運用

多くのミュールカーは、来季の新たな“アクティブ・エアロ”ではなく現行のDRSを装備し、2026年をより代表するダウンフォースデータを得るために最高速度を時速300kmに固定して走行した。

フロントに来季の“ストレートラインモード(SLM)”を搭載済みのミュールカーのみ、FIAが設定したSLM作動ゾーンを順守する条件で速度制限なしでの走行が許可された。

■ミュールカー用タイヤ配分と最速タイム

ミュールカー向けにはC2が1セット、C3/C4/C5が各3セット、さらにインターミディエイトが1セット供給され、走行プログラムの指定はなく、各チームが自由に配分を決めた。

最速はアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)の1分25秒170。2番手はオスカー・ピアストリ(マクラーレン)1分26秒099、3番手はルイス・ハミルトン(フェラーリ)1分26秒138。いずれもC5での計測だった。

参考までに、2025年F1アブダビGPフリー走行1回目でランド・ノリス(マクラーレン)が出したタイムは1:24.485、予選でマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が出したポールポジションタイムは1:22.207だったことから、新コンパウンドやタイヤサイズ縮小などがタイムに影響したと考えられる。

■マリオ・イゾラ(ピレリ・モータースポーツ ディレクター)の総括

「今日はすべてのチームにとって、2026年の“確定仕様”タイヤを試す絶好の機会になりました。各コンパウンドは月曜日に正式承認される予定です。今季にわたって我々が実施した開発テストでは、チームごとに開発段階の異なるプロトタイプ(新構造のみの段階から、同一コンパウンド内の複数仕様まで)を個別に走らせてきましたが、全レンジを同時にコース上で試せたのは今日が初めてです。

開発テストと同じミュールカー、同じ速度制限を用いたことで、ここヤス・マリーナのデータを過去数カ月の個別テストデーと容易に比較できました。我々のエンジニアにとっては、各コンパウンド間の性能差とデグラデーション水準を確認するうえで非常に重要な一日でした。

接地面積が小さくなった新タイヤの解析を通じて、(接地面減少により懸念が増す)グレイニングやオーバーヒートへの耐性も検証できました。次は1月末、バルセロナテストで新世代マシンに装着された最新タイヤを見ることになります。」

■合計2648周・1万3984km、周回最多はアントネッリ

現地時間18時に終了した合計9時間の走行で、20台は総計2648周(1万3984km)を走破。周回最多はアンドレア・キミ・アントネッリ(157周)、次いでフレデリック・ベスティ(145周)、ピエール・ガスリー(144周)だった。

■2026年ピレリF1タイヤテストに参加したレギュラードライバー

ランド・ノリス(マクラーレン)
オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
イザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)
シャルル・ルクレール(フェラーリ)
ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
カルロス・サインツ(ウィリアムズ)
アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
リアム・ローソン(レーシングブルズ)
ストフェル・バンドーン(アストンマーティン)
オリバー・ベアマン(ハース)
エステバン・オコン(ハース)
ガブリエル・ボルトレート(Kickザウバー)
ニコ・ヒュルケンベルグ(Kickザウバー)
ピエール・ガスリー(アルピーヌ)

■ピレリ提供タイヤ

C5: 赤いタイヤ (ソフト)3セット
C4: 黄色いタイヤ (ミディアム)3セット
C3: 白いタイヤ (ハード)3セット
C2: 白いタイヤ (マークなし、最も硬いハードタイヤ)1セット
小雨用: 緑色タイヤ(インターミディエイト)1セット

■【タイム/前車差】シーズン後テスト(一部ミュールカー)

順位 ドライバー
チーム
タイヤ タイム
タイム差
前車差
(時刻)
1
アンドレア・キミ
アントネッリ
メルセデス

C5
1:25.170
TOP
(17:25)
2
オスカー
ピアストリ
マクラーレン

C5
1:26.099
+0.929
+0.929
(15:56)
3
ルイス
ハミルトン
フェラーリ

C5
1:26.138
+0.968
+0.039
(17:19)
4
ランド
ノリス
マクラーレン

C5
1:26.142
+0.972
+0.004
(10:37)
5
アレクサンダー
アルボン
ウィリアムズ

C4
1:26.289
+1.119
+0.147
(15:23)
6
シャルル
ルクレール
フェラーリ

C5
1:26.417
+1.247
+0.128
(09:29)
7
カルロス
サインツ
ウィリアムズ

C5
1:26.454
+1.284
+0.037
(10:23)
8
リアム
ローソン
レーシングブルズ

C5
1:26.505
+1.335
+0.051
(10:40)
9
ガブリエル
ボルトレート
Kickザウバー

C5
1:26.767
+1.597
+0.262
(09:41)
10
ニコ
ヒュルケンベルグ
Kickザウバー

C4
1:27.004
+1.834
+0.237
(15:42)
11
ピエール
ガスリー
アルピーヌ

C5
1:27.433
+2.263
+0.429
(10:57)
12
イザック
ハジャー
レッドブル

C5
1:27.515
+2.345
+0.082
(10:22)
13
ストフェル
バンドーン
アストンマーティン

C4
1:27.743
+2.573
+0.228
(17:29)
14
オリバー
ベアマン
ハース

C4
1:27.827
+2.657
+0.084
(13:06)
15
エステバン
オコン
ハース

C2
1:31.407
+6.237
+3.580
(15:20)

参考:2025年F1アブダビGP
▼フリー走行1回目のトップタイム:
ランド・ノリス(マクラーレン)/1:24.485
▼予選ポールポジションタイム:
マックス・フェルスタッペン(レッドブル)/1:22.207

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