デンマークF1開催構想が再始動か 約800億円で新サーキット建設計画浮上

2026年05月18日(月)6:39 am

記事要約


・デンマークで新サーキット計画「サーキット・オブ・デンマーク」が浮上

・新サーキットはユトランド半島、パドボーに建設予定

・元プロジェクト責任者ヘルゲ・サンダーは、越えるべき大きな課題があり、実現への道のりは長いと指摘


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■デンマークで長年のF1開催構想が再始動する可能性

デンマークの長年にわたるF1開催への野望が、製薬大手ノボ ノルディスクに関係する大富豪一族の後継者たちによる大規模サーキット建設計画の発表を受け、再始動する可能性が浮上している。

このニュースは、長年にわたるデンマークへのF1誘致計画を再び呼び起こすものとなった。

2020年には、F1およびFIA(国際自動車連盟)の支援を受けながら推進されていたコペンハーゲン市街地レース構想が頓挫したと報じられた。有名サーキット設計者ヘルマン・ティルケがレイアウト案を承認していたほど、当時の計画は進展していた。

しかし、元デンマーク政府閣僚のヘルゲ・サンダーが主導していたコペンハーゲン市街地レース構想は、政治的支援を失ったことで最終的に消滅した。

だが、デンマークのタブロイド紙『Ekstra Bladet』によれば、「サーキット・オブ・デンマーク(Circuit of Denmark)」と呼ばれる新たな計画によって、まったく異なる形でF1開催の夢が復活しようとしているという。

■新サーキットは元F1ドライバーのアレックス・ブルツが設計予定

その中心となるのは、ユトランド半島南部のパドボーに建設予定の最新型サーキットだ。設計は元F1ドライバーのアレックス・ブルツが手がける予定となっている。

『Ekstra Bladet』は次のように報じている。

「すべてが順調に進めば、数年以内にパドボーでF1が開催される可能性があります」

このプロジェクトはまだ初期計画段階にあるものの、すでに複数の政治家に対して説明が行われているという。

プロジェクト責任者で、デンマークサッカー協会やFCコペンハーゲンでの経歴を持つレベッカ・スティーラは次のように語った。

「北欧に欠けているのは、ヨーロッパ全体を引きつけることができる国際的な推進力です。私たちには、国内の素晴らしい才能を開花させる、本当の意味でのモータースポーツの本拠地が不足しています。私たちは、その不足を埋めようとしているのです」

ただし、計画されているサーキットは当初、F1開催に必要な公認基準を満たさない見込みで、長期的にはF1世界選手権をデンマークへ招致することを目標としているという。

元F1プロジェクト責任者のヘルゲ・サンダーは、この案を歓迎している。

■規制や立地面で課題 デンマークF1開催への道のりは長い

「記事を読んだとき、思わず小躍りしてしまいました。実現してほしいと願っています。ただ、自身の経験から言えば、これは非常に大きなプロジェクトであり、実現までの道のりは遠く長いものです」とサンダーは『Ekstra Bladet』に語った。

またサンダーは、現在の計画がどれほど本格的なものかを見極めるため、F1側へ直接接触する意向も示している。

一方で、計画には非常に大きな課題があるとも警鐘を鳴らした。

「まったく新しい施設を建設するのか、それとも既存のアスファルトを活用するのかでは、完全に異なるプロジェクトになります。モータースポーツについては、規模の大小にかかわらず、自治体だけでなく国からも厳しい規制が課されます。市長がどれだけ賛同してくれていたとしても、どこにでもサーキットを建設できるわけではありません」

さらにサンダーは、パドボーの立地が、F1が近年重視する“デスティネーションシティ”戦略※に適していない可能性も指摘した。

※デスティネーションシティ戦略:特定の都市や地域を「単なる通過点」ではなく、「わざわざ訪れるべき目的地(デスティネーション)」へと変革させ、都市の価値や経済成長を最大化するための都市開発・観光マーケティング戦略

「パドボーはF1を開催するには、世界的に見て最適な場所とは言えないかもしれません。ただ、単なる話題だけで終わらないことを願っています」

また、2024年までハースF1に所属していたデンマーク出身の元F1ドライバー、ケビン・マグヌッセンの存在も、同国におけるF1人気を支える要素のひとつと見られている。将来的に“デンマークGP”が実現すれば、母国ファンから大きな注目を集めることになりそうだ。

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