レッドブル、ベッテルは予選の改善が必要

2012年08月31日(金)11:29 am

レッドブルのモータースポーツアドバイザーを努めるヘルムート・マルコは、2010年、2011年と連続してF1王者となったセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が、現時点でも2012年のタイトル争いに残っていると確信を持っているようだ。

過去2シーズンは他のライバルチームを圧倒する速さを誇っていたレッドブルだが、今シーズンはそれほど優位な立場に立っていない。史上最年少でF1連覇の偉業を成し遂げたベッテルは第11戦ハンガリーGP終了時点で、ポイントリーダーのフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)から42ポイントの差をつけられている。そればかりか、チームメートのマーク・ウェバーにも数ポイントの差をつけられ、現在ランキング3位に甘んじている。

レッドブル総帥のディートリッヒ・マテシッツの右腕として活躍しているマルコは、『Bild(ビルト)』紙に対し「タイトルの獲得は、われわれにとって十分実現可能だ」と述べている。同時に、「だが、ベッテルは予選をもっとうまくやる必要がある」とも指摘している。

ぶっちぎりの成績でチャンピオンに輝いた昨年は、全19戦中15戦でポールポジションを獲得した。ところが、2012年シーズンでベッテルが最前列からスタートをしたのは、わずか4回だけだ。

今季、ベッテルがこれまでに挙げた勝利はバーレーンGPの1勝だけにとどまっている。その一方で、フェルナンド・アロンソは3勝、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)と、ベッテルと同じレッドブルに乗っているウェバーはそれぞれ2勝ずつ挙げている。

しかし、この状況下に置いて直面している本当の問題は、アロンソの精神面の強さだ。アロンソは、ミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)が保持している24戦連続得点圏内フィニッシュの記録に、今週末のベルギーGP(9月2日決勝)で並ぶ可能性がある。

マルコは「ベッテルは5勝を挙げる必要はない。だが、これ以上のミスを犯すことは許されない。近いうちにアロンソは首位の座から陥落(かんらく)するだろうが、そのときにわれわれはそこにいなくてはならない」と語っている。

また、ウェバーに2ポイント差をつけられているベッテルだが、今シーズンのタイトル争いが白熱したとしても、ベッテルが特別な待遇を受けることないとマルコは主張している。

「われわれにとっては、どちらのドライバーもワールドチャンピオンになりうる。だから、ウェバーもタイトル獲得に挑むことができる」とレッドブルのフェアなチーム環境を述べている。

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