2014年シーズンを前にフェラーリは、現代F1で珍しいプルロッドのフロントサスペンションを「ほぼ間違いなく」廃止する。
イタリアの自動車雑誌『Autosprint(オートスプリント)』が報じたものだが、昨年フェラーリが採用してタイトルに迫る走りを見せるまでは、10年以上お蔵入りしていた技術だ。
プルロッド2年目となった今季のマシンは一転、速さを欠いた。セバスチャン・ベッテル(レッドブル)に圧倒的な差を付けられ、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)がドライバーズ選手権2位につけるのがやっとだった。
『Autosprint(オートスプリント)』は次のように伝えている。「2014年型フェラーリは、ほぼ間違いなくプルロッドのフロントサスを捨て、マクラーレンを除く全チームが採用する従来のプッシュロッドに戻すはずだ」
そのマクラーレンだが、2012年シーズンの終盤は彼らのマシンが最速だったのは疑いようがない。ところが2013年、フェラーリの後を追う形でプルロッドの技術を導入。結果は、まれに見る最悪のシーズンだった。
マシン開発におけるフェラーリの方向転換は、新しく入ったジェームス・アリソンの存在が影響しているのかもしれない。アリソンは近年、競争力あるマシンを立て続けに投入するロータスでらつ腕を振るっていた人物だ。
「F1において、問題は一晩で解決しない」と語るアリソン。「チームは弱点をひとつひとつ洗い出してきた。今もその途中だ」
「ここ数年、空力の分野でフェラーリが劣っているのは周知の事実だよ」
F1の代名詞であるフェラーリが2014年に以前の勢いを取り戻せば、F1界のボス、バーニー・エクレストンも願ったりかなったりだろう。
「ファンは、F1で勝つにはフェラーリの名前だけで十分と思っている」と、エクレストンはスペイン『Marca(マルカ)』紙に語る。
「だが、きっとモンテゼモーロ(ルカ・ディ・モンテゼモーロ)氏は、看板に恥じない走りのために多大な努力を注いでいるに違いない。きっと来年は大変革を遂げたフェラーリが見られるだろう」
フェラーリの2013年不振の原因を『Marca(マルカ)』に質問されたエクレストンは、次のように答えた。「不振の原因がフェラーリか、あるいはフェルナンド(アロンソ)かは分からない」
「フェルナンドがやる気を無くしていないことを願うよ。チームがドライバーの望むマシンを与えられないとしたら、これは問題だ。そうだろう?」