F1ボスのバーニー・エクレストンが推すシーズン終盤での「ダブルポイント」導入は、前年は5億人だった視聴者を2013年シーズンに5,000万人も失ったことが発端だと報じられた。
F1ビジネスに詳しいクリスチャン・シルト記者が『Wall Street Journal(ウォール・ストリート・ジャーナル)』に明かしたところによると、昨シーズンに4連覇を達成したセバスチャン・ベッテル(レッドブル)の母国ドイツで、F1のテレビ視聴率が約9%も低下した。
エクレストンは、この大幅な視聴率低下の原因を「シーズン終盤における競争の鈍化」にあるとしている。
この報道から、エクレストンがファンの不満をものともせずにシーズン終盤3戦での「ダブルポイント」導入に意欲をみせる理由も透けて見える。
メルセデスAMGのトト・ヴォルフはこの案について、ファンを無視した「最悪の流れ」だとこき下ろし、今季初の冬季テストが行われたヘレスでこう語った。
「これを改正と呼べるかね? ファンと観客の99パーセントがこの変更を間違いだと思っているのだから、考え直すべきだろう」
「しかし、テレビ視聴率が低下しているのであればなにか手を打たねばならない。何かやってみなければならないのだ」