メルセデスAMGの非常勤会長ニキ・ラウダが、トップチームに追いつくためにチームが予算を引き上げたことを認めた。
「パワーユニット」という新時代の幕が開いた2014年シーズンの本命とも言われているメルセデスAMGだが、今シーズンから導入されたV6ターボエンジンの開発に5億ユーロ(約705億円)を費やしたとパドックでうわさされている。
ドイツの『Welt(ヴェルト)』はその数字の正確性に疑問を呈しているが、予算の引き上げが行われたのは事実のようだ。
「RRA(自主的な予算制限協定)に従った予算制限が最初の壁だった。実際のところ、順守されているとは言えなかったからね」と、明かしたラウダは次のように続けた。
「メルセデスの理事会は、チームが資金の少なさに苦しみながら負け戦を強いられていることを分かってくれた。マクラーレン、フェラーリ、レッドブルは(予算制限を)順守していないのだからね」
『Welt(ヴェルト)』紙は、メルセデスAMGの予算は今もフェラーリとレッドブルには及ばないが、コース上での存在感は確実に増していると伝えている。
結果、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得し、チームメートのニコ・ロズベルグが開幕戦を制している。
2014年型車W05について、オーストラリアでの開幕戦でライバルチームよりも1周につき1秒は速いだろうとマクラーレンのジェンソン・バトンは「非常に速いね」と、フリー走行を終えた14日(金)の夜に話していた。
「テストでは、僕たちは2秒遅かった。ここでは、全員が彼ら(メルセデスAMG)よりも1秒遅いみたいだ」
2番手はメルセデスのパワーユニットを使うウィリアムズのクルマだと言うバトンに、まさにそのクルマのステアリングを握るバルテリ・ボッタスもメルセデスAMGが抜きん出て速いと認めている。
「メルセデスAMGが(金曜日に)出したタイムは、どれだけの燃料を積んでいたとかそういう問題じゃないんだ、とにかく速かった」と、ボッタスは『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』に話している。
冬季テストでは散々だったレッドブルだが、どうやら開幕にはきっちり合わせてきた。しかし、チーム代表のクリスチャン・ホーナーはトップの「メルセデスAMGとフェラーリ」とレッドブルの間にはいまも「大きな差」があると話している。
しかし、ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)は、4年連続でF1チャンピオンレッドブルがやはり優勢だと考えている。
『Speedweek(スピードウィーク)』はヒュルケンベルグの言葉をこう伝えている。「僕は、メルセデスAMGに追いつけるのはレッドブルだけだと思うし、ものすごく速いと思う」
「驚くようなことじゃないよ。バーレーン(冬季テスト)でダニエル・リカルド(レッドブル)が走って、クルマの速さを見せていたんだから」
テストでは振るわなかったレッドブルだが、どうやらその問題の解決の道筋が見えてきたようだ。
ヒュルケンベルグは、「あのチームだからね、予想していたよ」と付け加えた。
開幕戦でレッドブルは、リカルドが2位表彰台に立っている。一方、チャンピオンのセバスチャン・ベッテル(レッドブル)はトラブルのため、リタイアに終わった。