TOYOTA GAZOO Racing(以下、TGR)とハースは、F1車両開発分野などで基本合意書を締結したと発表した。フロントノーズ、リアウイング裏面などには「TGR」ロゴが貼られている。
■トヨタがF1に関わる目的は?
記者会見に登壇した“モリゾウ”こと豊田章男会長は「トヨタがF1に復帰」ではないとしつつも、日本の若手ドライバーやエンジニア・メカニックが経験を積み、成長する環境を整え、自動車産業の発展に貢献することを目指すものだと説明した。
TGRは、レースの現場で「壊しては直す」を繰り返し、プロドライバーからのフィードバックを徹底的に市販車開発へ織り込む「ドライバーファーストのクルマづくり」の取組みを強化する上で、「People:ドライバーやエンジニア・メカニックの人材育成」を行いながら、「Pipeline:データ解析・活用」を行い、「Product:車両開発」に生かす必要性が高まっていると説明。
ハースがF1で強味を持つレース中の走行データなどの膨大なデータを多拠点で共有し、即座に解析、レースの戦略立案へタイムリーに活用するノウハウやインフラ(データ解析・活用)を学び、モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくりを加速させていくという。
■トヨタはF1で何をするのか?
具体的には、TGRの育成ドライバー、エンジニア、メカニックがハースのF1テスト走行に参加するという。
ドライバーはF1での走行経験を積み、エンジニア・メカニックは走行データなどの膨大なデータの解析ノウハウを学び、TGRにおける「Pipeline(データ解析・活用)」の効果的な運用を目指す。
加えて、TGRのエンジニアおよびメカニックがハースF1のレーシングカーの空力開発に参画する。極限の使用環境下を想定したシミュレーション、カーボン部品の設計・製造まで行うことで、世界最高峰のレースの現場で活躍し、培った技術や知見を市販車に反映できる人材の育成を目指す。
TGRとハースF1は、「人材育成を通じてモータースポーツ・自動車産業へ貢献したい」という想いを共にしながら、TGRおよびハースF1のチーム力強化に向けて取り組みを進めていくという。