メルセデスAMGペトロナスF1チームは、2024年にヨーロッパで行われたF1シーズンにおいて、98%のバイオ燃料使用を達成し、500トン以上のCO2排出量を削減することに成功したと発表した。
この取り組みは、持続可能なプロスポーツチームになるという目標に沿ったもので、レースおよびマーケティング用の「トラックや発電機」に『HVO100』という第2世代バイオ燃料を使用した。
ペトロナスと協力し、ヨーロッパの9レースでのバイオ燃料使用を拡大し、全体的な物流の持続可能性を向上させることを目指している。
トト・ヴォルフCEOは、「この取り組みが他のチームにも刺激を与え、持続可能な燃料の使用が広がることを期待しています」と語った。
また、チームのサステナビリティ責任者アリス・アシュピテルは、「物流の最適化とバイオ燃料化が重要な成果である」と述べた。
2026年にはF1でも持続可能な燃料の導入が決まっており、引き続きその準備を進めていく計画だという。
■HVO100とは?
水素化処理植物油の略である『HVO100』は、植物油から作られる液体バイオ燃料であり、CO2排出量の大幅削減や、NOxと粒子状物質の排出量を削減することで、貨物輸送による地域の空気質改善に寄与するという。メルセデスAMGペトロナスF1チームは、持続可能なエネルギー転換における脱炭素化の重要な役割を果たすことを目指していく。
■F1から持続可能な未来へ
こうした活動は、F1に参戦するメーカーとして重要視されている。今後もF1はスポーツとしてのエンターテインメント性はもちろん「持続可能」な挑戦が続くことになる。
■2022年バイオ燃料試験
2022年9月、メルセデスF1チームは、ヨーロッパの最後の3レースに向けて、レース・トラック16台で『HVO100』を使用する試験を実施した。この試験は、達成可能な炭素削減レベルを把握し、調達上の課題を特定するために設計された。試験終了後に実施された分析では、『HVO100』の使用により、トラックの貨物運送による排出量が89%削減されたことが明らかになった。
■2023年バイオ燃料導入
2023年は、2022年のバイオ燃料試験の成功を基に、ヨーロッパシーズン全体で『HVO100』の使用を大幅に増やした。チームは、レースおよびホスピタリティトラックと発電機で67%の排出量削減と339トンのCO2排出量の削減を達成した。チームのトラックは『HVO100』で386,000km走行し、従来のディーゼル燃料と比較して走行1kmごとにCO2排出量を90%削減することに成功していた。
■2024年バイオ燃料目標
2024年5月、チームはバイオ燃料の使用を拡大し、トラックサイドの発電機とメルセデスベンツ・アクトロス・トラックの車両全てで使用、ヨーロッパ・ラウンドでの物流を100%バイオ燃料にするという目標を発表していた。