セルジオ・ペレス(レッドブル、34歳)は、F1アメリカGPの開催地オースティンで、2025年もレッドブルのドライバーであることに「100%確信している」と強調した。
レッドブルが2024年の残りの6レースで、ジュニアチームのRBから再デビューするリアム・ローソン(22歳)を角田裕毅(24歳)と直接対決させるという決定を下す前から、この噂は再びペレスの周りを飛び交っていた。
来週末に控えている母国メキシコGPでペレスが引退を発表するとの見方もあり、マックス・フェルスタッペンの隣に空きが出ることになる。こうした噂の一部では、ペレスが現在、すべてのグランプリで「仮採用」の状態にあり、レッドブルが2025年の契約を解除する権限を持っているとされている。
この件について尋ねられたヘルムート・マルコ博士(81歳)は、『Osterreich』紙に「チェコに関しては、一貫性のなさが大きな問題だ。それ以上は何も言いたくない」と語った。マルコ博士がこう言う時は、将来的にネガティブなことが起こることが多い。
■もしフェルスタッペンが離脱したらピアストリ獲得!?
大規模な離脱が続いてマシンパフォーマンスが急激に落ちてしまったレッドブルの懸念は、ペレスのパフォーマンスだけでなく、次の離脱者がフェルスタッペンになるのではないかということだ。噂によると、レッドブルはマクラーレンからオスカー・ピアストリを引き抜こうとする動きがあるようだ。
マルコ博士は次のように語った。
「今はこの世界選手権で優勝することだけに集中している」
「来年のパフォーマンスは、それ次第だ。なぜなら、我々のクルマは基本的に変わらないからだ」
「マックスはレッドブルと契約しているが、何度も言っているように、契約には離脱条項がある。今後の展開を見守ろう。しかし、もし彼にとってクルマや環境が適切でなければ、『もういい!』と言うかもしれない」と、チームのアドバイザーを務めるマルコ博士は付け加えた。
■角田裕毅、ローソン、ペレスはどう思っている?
ローソンと角田の両者とも、アブダビでのシーズン最終戦まで好成績を収めることの究極の報酬がレッドブル・レーシングへの昇格であることは隠していない。
角田裕毅は次のように語った。
「今年1年、その話はずっと出ていました。でも、正直なところ、今のところはそれについて話す意味はないです。」
ローソンは次のように答えている。
「ユウキ(角田裕毅)はここ数年、特に今年は非常に素晴らしい仕事をしていて、彼が僕と比較するベンチマークだ。だから、来年や将来の自分がどの位置にいるのかは全く分からない。ただ、それが目指すべき目標として設定されているんだ。」
しかし、こうした興味深い状況の中、ペレスは今後の引退発表に関する噂を明確に否定した。
「ホームレースが迫っているので、はっきりとした声明を出したい。来年もこのチームにいることは100パーセント確実だ。契約書にもサインしたし、それ以外のことについては僕には関係ない。今は、クルマの現在の問題を解決することに全力を注いでいる。」