大荒れのF1第21戦サンパウロGPで17番グリッドから劇的な優勝を果たしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。計算上、フェルスタッペンは早ければ次戦ラスベガスGPでドライバーズ・チャンピオンシップを獲得する可能性が高くなった。
フェルスタッペンがラスベガスで勝利を飾れば、ランド・ノリス(マクラーレン)の順位に関係なくタイトルを獲得することになる。
●【2024年F1チャンピオンシップ・ランキング表】どうなるチャンピオンシップ争い!第21戦F1サンパウロGP終了後
■フェルスタッペンとノリスのポイント差は?
ノリスは、土曜日に行われたサンパウロGPのスプリント後には44ポイント差まで縮めていたが、日曜日のレース後には62ポイント差に広がっていた。
チャンピオンシップ争いを続けたいノリスにとっては、3レース全てでフェルスタッペンを上回る必要があるが、同時にポイント差も大幅に縮めなければならない。残りのレースで獲得できるポイント数は最大86ポイントだ。
■フェルスタッペンの勝率、表彰台率
しかし、現実はかなり厳しいものだ。今年行われてきた21戦の中で、フェルスタッペンがリタイアしたのは1回(5%)、ブレーキトラブルによるものだった。他20戦は95%の確率で6位以上でフィニッシュしている。中盤からライバル勢が戦闘力を増してレッドブルは苦戦し始めたものの、フェルスタッペンの勝率は38%、表彰台率は61%と圧倒的だ。
■フェルスタッペンの21戦までの成績
1位 8回(38%)
2位 4回(19%)
3位 1回(5%)
4位 1回(5%)
5位 3回(14%)
6位 3回(14%)
DNF 1回(5%)
■ノリスは何位でフィニッシュすればタイトル争いを維持できる?
このデータを基にすると、フェルスタッペンは6位以上でフィニッシュする可能性は95%で、ノリスがチャンピオンシップ争いを続けるためには次の順位が必要になる。
フェルスタッペン/ノリス
1位/決定
2位/1位
3位+FL/1位
3位/2位以上
4位+FL/2位以上
4位/3位以上
5位/4位+FL以上
6位/5位+FL以上
しかし、ノリスがもしこの状態でラスベガスを終えられても、残り2レースで獲得できるポイント数が最大60ポイントという事実を考えると、フェルスタッペンは残り2戦でたった4ポイントを獲得すればチャンピオンが決定することになる。