元ドライバーで解説者のラルフ・シューマッハは、2026年からF1に参戦するキャデラックがインディカー出身のドライバーを採用する可能性に疑問を呈しつつも、アメリカ人ドライバーを起用するのは理にかなっていると述べた。
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■「ベテランとアメリカの新人で行く」とマリオ・アンドレッティ
チームアドバイザーであり、元F1チャンピオンのマリオ・アンドレッティは今週、すでにマリオの息子マイケル・アンドレッティのインディカーチームで走っているコルトン・ハータが「間違いなく」キャデラックF1のシート候補の一人であることを明らかにした。
「我々の立場から言えば、最初は国籍は問わず、まずは経験豊富なドライバーを一人、そして若いアメリカ人ドライバーを起用するだろう」と、1978年の世界チャンピオンであるアンドレッティは『NBCニュース』に語った。
■インディとF1はレベルが違う
シート獲得を目指す元ハースドライバーのミックの叔父であるラルフ・シューマッハも、キャデラックがアメリカ人ドライバーを優先させるのは「理にかなっている」と同意するが、ドイツのテレビ局『スカイ』にレベルの違いを語った。
「一方では、インディカーのレベルはF1のレベルとは違う。テストの時など、何度もそれを目の当たりにしてきた。だけど、まだ誰も見つけていないようなスーパー・タレントが向こうに潜んでいるのかもしれない」
当然のことながら、ラルフはキャデラックにはミック・シューマッハの方がふさわしいと考えている。
「彼らはクルマに実績のある要素を取り入れて、スタート地点を確保するだろう。彼らはすべてをゼロからスタートするわけだが、それはものすごく難しい。だからこそ、その場合は、できるとわかっている、頼れる人物が必要だ」
■キャデラックはいずれ成功する
ドライバーの問題は別として、シューマッハはキャデラックがいずれF1で成功することを期待している。
「もちろん、巨大企業であるとはいえ、GMがエンジンメーカーとして参入するには時間がかかるだろう。しかし、どんなことでも最終的にはうまくいくはずだ。F1にとって、これはすべて重要なことだ。なぜなら、このようなグローバル企業がレースの最高峰に参入しようとする時、それは強いシグナルとなるからだ」
■楽しみなのは新たな2人のドライバー
「F1は成長を続けている。11チームになれば、若いドライバーが2人多く参戦できることになるから、私はそれを楽しみにしているんだ。現在、20台のクルマでは難しいことはわかっている。2026年には、10%多くのシートが用意されるからね。」